海の日に行われる、「海の恵みに感謝する」イベントの『海フェスタ よこはま』が、みなとみらい地区で開催されている。
毎年、海の日に全国の主要港湾都市で開催される「海フェスタ」が、今年は、開港150周年を迎えた横浜で20年ぶりの開催である。
この日を祝福すべく横浜は朝から快晴となっていた。
この期間中は、横浜港には特に多くの船が集結して「船の博覧会」のようになると聞いていて、早朝から出かけていった。
特に、目指すのは初代日本丸・日本丸・海王丸の3隻が、日本で初めて揃い踏みして「総帆展帆」を披露する姿が注目だ。
まず「初代・日本丸」の係留されているメモリアリパークへ向かえば、「総帆展帆(そうはんてんぱん」が丁度始まるところであった。
このメモリアルパークには、毎月のように何度も訪れているが、この日は日本丸の周りには多勢の人が取り巻いており、今か今かと待ちわびていた。
総帆展帆とは、年に何回か行われているが、ボランテイアの皆さんが29枚の全ての帆を拡げるもので、何回見てもワクワクして迫力を感じる。
約1時間かけて、「ワッショイ セイノ~」と掛け声と共に、甲板の上を走りながら綱を引いて一枚づつ帆を引き、
見事に羽をひろげた時には、大歓声が湧いた。
さらに『満船飾』 (船首から船尾まで信号旗を飾る)や『登しょう礼』 (各マストに人が配置されて一斉に挨拶する最高の儀式)が行われ、祝賀ムードが最高に盛り上っていた。
感激に浸る間もなく、次の新日本丸と海王丸が係留する大桟橋へと、「汽車道」を経て急ぎ足で向かった。
150周年イベントのメイン会場の「はじまりの森」周辺では、この日も多勢の見物客で賑わっており、
赤レンガ倉庫・象の鼻パークからは、大桟橋を望む人でごった返しの状況であった。
大桟橋埠頭についてみると、既に日本丸や海王丸の総帆展帆の作業は、既に始まっており仕上げの段階になっていた。
ここでは、同時に2隻の作業を見れるとあって、接岸岸壁も大桟橋デッキも、何万人の人が集まっているのだろうか?
広い岸壁では、身動きが取れないほどであったが高さが50mはある巨大マストを見上げながら、甲板での勇ましい掛け声とその作業を見入っていた。
ここでも中高年の素人?カメラマンの数にはビックリである。最近のイベント会場での撮影ブームには、凄いものがある。
しばし、岸壁で帆船の姿に見とれていたが、夏の陽を浴びて2隻が揃ってのその華麗な姿は、
実に美しく、『太平洋の貴婦人』と言われることに納得である。
桟橋のデッキに上ってみると、ベイサイドエリアが一望されて、快晴の中で素晴らしい展望があった。