長い長い3500kmの闘いが、あのパリ・シャンゼリア通りに感動的なシーンで終了した。
最終ステージの第21ステージは、パリ郊外のモントローを出発してパリ市内の周回コースであるが、
いつも通りお祭のフィナーレを飾るように、選手同士が敵味方関係なく、お互いの苦労をねぎらいながらのパレードである。
選手も、サポーターのドライバーも、沿道でも、夫々の工夫でパフォーマンスが繰り広げて、ツールの終了を惜しんでいた。
選手同士が肩を組み、或いはポケットからカメラを取り出して沿道のファンを撮る選手、誰もが笑顔でゆっくりと歓走である。
そこに、我が日本人、別府と新城の二人が、日本語で話しながらカメラに向かって手を振りピースしていた。
解説者の今中さんが、このシーンは「永久保存版である」と、興奮しておられた。
日本人が、このように凱旋門へ入るのは、史上初めてであり、今中さんも出来なかった快挙で、夢に描いていたそうな。
新城選手は、他チームの外国選手と、「バンザイ?神風?サヨナラ?」などと、日本語で会話しながらパリを目差すなんて信じられない光景である。
そしてパリに入り周回コースに入るや、何とあの別府史之・フミが、アタックを仕掛けてくれるのだ・・・・いやぁ~ビックリした。
今中さんも、 「信じられない・凄い・スゴイ・・・」の連発であった。
フミも新城も、トップグループを形成して、レースをリードして、何回も画面に登場し、
栗村さんは涙で言葉が出ないようなウルルン状況が続く。
最終周回では、吸収されていたが、誰がこの状況を予想したであろうか?
「すごかった、信じられない・・・」のシーンが続いた。
最後のスプリントでは、カベンデイッシュが、圧倒的な力で他をねじ伏せ?実力差を見せつけていた。
総合優勝は、前日の20ステージで、コンタドールに、決まっていたが、全ての参加選手から祝福されていた。
やはり、圧巻は引退後復帰したあのツールの神様「ランス・アームストロング」が、3位の表彰台に戻ってくるとは、驚きだ。
この春に、あの凱旋門やシャンゼリア通りを訪れて、今日のシーンを連想していたが、改めて画面でそのシーンが再現され 盛り上がりを見て改めて感動した。
来年は、ランス・アームストロングが、自分のチームを作って参戦するそうだが、底知れぬバイタリテイーに、大拍手したい。
ゴール後に、控え室で家族に囲まれて 成し遂げた偉業に祝福の嵐が送られていた。
それにしても、今年のツール・ド・フランスは、別府・新城両選手の想像を超えた大活躍で、日本のバイク界では、 「日本の夜明け」だそうである。
勇気と感動与えてくれたツール・ド・フランス2009も無事終了したが、いくつものドラマが繰り広げられ、感動は続くだろう。
ツール・ド・フランスのライブ放送には、数知れぬ感動があったが、もう一つの楽しみは、アルプスや歴史的遺産、素晴らしい風景、沿道の応援風景、驚くような応援のパフォーマンスなど何回見ても素晴らしい・・・・
これからも、この録画DVDを何度も見れる楽しみが続く・・・・・
今の自転車ブームは、またまたどんな展開になるのだろうか?
眠れない夜も、ようやく静かになる日がきた。