東京都心部の黄葉スポットとして外せない神宮外苑のイチョウ並木も見頃となっていると聞き、東京大学キャンパスや上野公園の見事な黄葉に刺激されて神宮外苑へと足を延ばしてきました。
青山通りから銀杏並木の入口に立つと、午後の陽を受けて聖徳記念絵画館前広場へ通じる146本の銀杏は、黄金ロードの舞台を作っているかのようでした。
この日は、平日にも拘わらずバスツアー客など多くの観客が2本の並木通りを埋めつくしており、思い思いに去りゆく秋を惜しむかのように、景観を楽しんでいます。
お茶会でもあったのでしょうか、素敵な和服姿の美女仲間の姿もあり、銀杏に負けない美しさが見られていました。
毎年、落葉が始まる頃が足元に黄色い絨毯が敷かれて、木漏れ日も光と影の演出があり、最も紅葉の風情を味わえる絶好の時期となっています。
神宮外苑の銀杏並木は、距離は僅か300Mほどであるが、絵画館までの樹高を変えて絵画の遠近法の手法で遠く見せる演出がされており、これも観方によってその景観は格別のものがあります。
西側、東側の銀杏トンネルを行ったり来たりしてその美しさを堪能して、絵画館前の広場に着くと、「イチョウ祭り」が行われており、全国各地の物産品やグルメショップが軒を並べて賑わっていました。
広場から観る銀杏並木も見事な景観でした。・・・・・
紅葉の雑踏を抜けて周回路の外側にある「御観兵榎」を訪ねると、こちらは春には桜咲くスポットですが、過って明治天皇が観兵式に訪れられて御座所が設置された場所(説明版)というゆかりの「榎」がひっそりと植えられています。
さらに外苑東通りを歩いて信濃町駅へと向かったが、こちらは距離は長いが人通りも少なくイチョウ並木に負けない風情が見ることが出来ました。