銀座での書道展を見た後に、気持ちよい冬晴れの散歩日和となっていたので、銀座通りから日本橋を経て人形町、水天宮へとぶらぶらと散策してみました。
銀座通りは、2週間後に迫った「東京マラソン2012」の旗がはためいてマラソン歓迎ムードが盛り上がっており、否応なく期待と不安の気分にスイッチが入っていた。
銀座通りのシンボルタワーである和光のデイスプレイには、真っ白な辰(龍)が赤いボールを持って躍動溢れる見事な造形美を披露していましたが、マラソン当日にはランナーにどんなエールを送ってくれるのだろうか
また、隣の銀座ミキモトでも松で形作った緑の辰が、競うように白雲を昇る姿が見られていたが、銀座通りのデイスプレイは実に美しく輝きのあるものが多く見られます。
京橋では、日本橋とともに名橋であった「京橋(きやうばし)」の親柱が、伝統の擬宝珠の形でひっそりと保存されていました。
さらにその隣には、「江戸歌舞伎発祥の地碑」がありますが、説明によるとこの地で中村座を旗揚げして最初に江戸歌舞伎を興行したそうで、日本伝統の文化の発祥の地となっており、立派な石碑が残されています。
日本橋に着き日本橋川に沿って江戸橋へと向かうが、この辺は過っては魚河岸として江戸で一番賑わっていた場所だったそうで、今は江戸橋ジャンクションとして首都高が縦横無尽に走り全く面影すらありませんでしたが、日本橋川の上を三次元の流れるような流線型は、現代アートのようにも見える美しさがあります。
人形町につくと、商店街には下町情緒が溢れて老舗が軒を連ねて小粋な雰囲気が漂っていましたが、何よりも印象的だったのは、商店街の軒下に東京マラソンを迎える旗がはためきコースでも25KM手前の非常に盛り上がる場所でもある。
人形町で今隠れた人気スポットになっている「大観音寺(オオガンノンジ)」へ立ち寄ってみたが、こちらには観音様の御本尊の他、聖観世音菩薩、毘沙門天、不動明王、阿弥陀如来、馬頭観世音菩薩、白衣観世音菩薩など狭い境内に鎮座していました。
中でもご本尊は、毎月17日限定で開扉されて参拝出きるそうです。
さらに、最近もっとも人気があるのは、末舎の一つの「護法韋駄天尊」で、マラソンブームにより愛好家が、完走祈願や記録祈願に連日訪れているようで、自分も心を込めて完走を祈願して寺を後にした。
寺の周辺の裏路地を回ってみましたが、かっての芸者置屋のような花街風のお店が軒を並べており、ヒョイと芸者が現れるような雰囲気が漂い どこかにあの吉原の名残が残っていました。
水天宮へと足を延ばしてみると この日も多くの参拝客の姿がありましたが、安徳天皇や建礼門院、二位の尼をご祭神としているそうで、今年は大河ドラマ「平清盛」ブーム?に乗って、人気を呼ぶのだろうか?
こちらの狛犬はまた特別に立派なもので、狛犬(吽形)は仔犬を従えており子宝に恵まれるシンボルのように、独特の姿をしていました。
この後、甘酒横丁をぶらついて日本橋へと戻り帰路についたが、日本橋に棲む麒麟や獅子像も実に見事で、都のマークをしっかりと抑えてガード役を果たしているようです。