東京の冬の風物詩として人気のイベントとなっており、世田谷区の無形民族文化財に指定されている「世田谷 ボロ市」が始まり、生憎の雨模様でしたが、今年も出かけてきました。
昨年も訪れていたが、毎年このボロ市には数十万人が訪れるそうで、約700軒の露店が軒を連ねて何が販売されているのか、宝物を探すような雰囲気が大変面白く人気の秘密になっているようである。
今年は、初日は朝から雨模様となっていたので、人出もいくらか昨年より少なかったが、世田谷線上町駅を降りると、ボロ市通りへ通じる道は身動きできないほどの混みようでしたが、何とかボロ市通りへ到着すると、傘を差しながらの歩きとなり、前には進めない状況でした。
興味のあった古道具や骨董品を探しながら歩いてみたが、どのお店も雨を避けるためにテントやシートで商品が覆われていて、何を売っているのか、品物はどんなものがあるのか、恐れ多く店主に聞くことすら躊躇する程でした。
興味ある露店の店主といろいろ冷やかしながら会話をするのも楽しみが多く、骨董品の由緒などを聞いていると、尤もらしい経緯も聞けてついその気に誘導されてしまい、危ないアブナイ~と退散・・・
中には、神棚や珍しい花木のお店もあり、これはボロじゃないですよね(笑)
昔は、わらじの補強に使うボロ布や古着、農具などが中心だったそうですが、今は全国各地の農産物や小物など多種多様な品物がならび、ラーメンや焼き鳥、揚げ物など食べ物露店も多いですね
ボロ市の最大の人気であるこの日限定販売の「代官餅」には、今年も土曜日とあって長い行列が出来ており約30分待ちでした。
ボロ市通りから会場を一回りして、メイン会場の代官屋敷に戻り、郷土資料館と代官屋敷へ入ってみました。
代官屋敷は閉鎖されていましたが、お白洲跡や庚申塔、きつね像などが保存されており、過っての代官所の面影が偲ばれます。
ボロ市会場を後にして、隠れた紅葉スポットと言われる近くの実相院へと回ってみました。
紅葉は盛りを過ぎていましたが、雨の静かな境内を歩いてみると、完成したばかりの仏舎利塔や石像があり、趣があります。
境内の散策路には、雨に濡れたモミジの落葉が道一杯に散っており、足で踏むのが惜しい程美しく冬の訪れを感じていました。