ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

こいつあ春から縁起がいい

2007-01-15 17:00:09 | Weblog
市民劇場の企画で京都南座の前進座初春特別公演の観劇にいった。地方公演では度々観ていたが本真もんの劇場で観るのは初めての経験だった。それも一階両サイドにある特別席で二人掛の掘り炬燵になっていた。そして座面が丁度舞台の高さで芝居が始まると自分も劇の中にいるような臨場感に浸ることが出来た。演目は幸田露伴の五重塔を脚色したものだった。十兵衛の朴訥でいて、ゆるぎない職人魂を嵐 圭史さんが好演していた。さらに川越源太を演じた藤川矢之輔さんも素晴らしかった。そしてクライマックスの嵐の情景を出す効果音と千切れるように飛んで行く雲のスクリーン。これがなければこの芝居の良さは半減してしまうのではないかと思った。昔は幕を揺らして観客の想像力刺激して雰囲気を醸し出したのだろう。いろいろな事を思いながら感激するのもいい。

劇を観ていて何時も思うのだが、演じる人もさる事ながら、舞台を後ろで支えている美術や効果や音楽などいろいろな人の力の結集があって始めて感動を呼ぶ作品が生まれるけれど、そこで動いている人の様子は見えない。しかし私達の参加型の市民劇場では舞台の資材の搬入搬出などを手伝うことでその様子を少し知ることが出来て楽しい。