今日の弁当はとりの空揚げ、野菜のにもの、ぬたとビーフンの炒めもの。
とりは勘弁願たいけれど定番メニューの主役だ。
我慢我慢で半分食べた。
とりは奥さんの大好物だ。
どうしてとり肉が好きになれないかは自分にもよく分らない。
肉もない、卵もない、終戦直後の何もな時代に育ち、とりの肉を買いに鳥専門の肉やさんへお使いに行かされ、卵が内臓に入っていると嬉しく思ったりしたものだったのに。
それがどうして嫌いになったのだろう。
よく考えてみると、夏休みに田舎へ行くと鶏をさばい(殺し)てご馳走してくれていた。
おじさんはその作業を子供達の目の前でなんの躊躇もなくしていた。
鶏は首を刎ねられてもそのまま数歩走った。そういった様子や羽をむしられた鳥肌の姿が記憶の隅に残っているからかも知れない。
分らないように料理されたものは美味しいといって食べたりすると、時折奥さんに揶揄さされたりする。
何はともあれ頑張ってお肉も食べないとかさかさお肌の干物みたいになってしまう。