575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

冬ぬくし受話器に残る友の声  竹葉

2025年02月07日 | Weblog

今期一番の寒波の影響で災害級の豪雪に難儀をされている方が大勢いらっしゃいます。大丈夫?どうしてる?そんな電話があると嬉しいですね。

麗子さん: 受話器に残る」がなんとも暖かい感じ。人は人によって救われます。

亜子さん: 今まで友と電話で話をしていて、電話を切ったあとも会話の余韻が残っている。余韻を詠んだところがよい。「冬ぬくし」という季語とその余韻がぴったりあっている。

須美さん: 季語が良い。幸せな気分が伝わる。

泉さん:  最近、電話でしゃべることが少なくなってきた。冬にゆっくりと友と話をしてその余韻が残っている。

  私もいただきました。

友から電話があったというシンプルな出来事ですが、冬ぬくしという季語によって、友との関係性、温かい言葉のやりとりがあったのだということを想像させてくれます。また受話器というアナログな質感が人情味を強調するようです。 ずしっとくるあの受話器の重さ、ダイヤルまわしてジーッと戻る感覚。。今の子は知らないだろうし、私も忘れかけています

 

 スパイスに七草がゆは無国籍  郁子

晴代さん: 無国籍が言い得て妙です。

千香子さん: 無国籍か多国籍か?七草とスパイスの取り合わせが新鮮です

泉さん: 七草粥は昔から日本人にとってみじかなものだ。最近は料理もバラエティに富んでいる。七草とスパイスはどうもしっくりこないかもしれないがおもしろい。

 

  

子どもが幼い頃、朝ごはんに、残り物やあり合わせでよくおじやをつくってやりました。登校前の忙しい朝にお鍋ひとつでできるレシピです。まさに無国籍。「今日はリゾットにしたよー」とかもっともらしく。。

ホームルームで、今朝は何を食べてきましたかと聞かれた日があったそうです。うちの娘は「ムッソリーニ」と答えました。聞き慣れない「リゾット」が変換されてしまったのですね。

先生も??と首をかしげながら、他の生徒たちのパン、目玉焼き、みそ汁などに並べて「ムッソリーニ」と黒板に書いたという思い出話。

我が家の、今でも笑えるテッパンネタです。  郁子

コメント (2)
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