紙風船
手でつくたび形がぺしゃっと凹み、そのつど膨らまさなくてはいけません。先日、久しぶりに駄菓子と一緒に売っているのを見つけて購入しました。くるくるとカメレオンの舌のように出たり入ったりの「吹きもどし」とセットで70円!このお値打ちさにワクワク 童心に戻り即買いしてしまいました。今の子どもたちはどうなんでしょうか。
容子さん: 紙風船といえば“音”ですね。打つときも。
竹葉さん:「音がたたまれて」の表現が斬新で、紙風船だから分かったような気がしていいと思いました。
亜子さん: ◎の句。風船の音に注目したところがよい。紙風船は昭和の匂いがする。紙風船をつく音はやわらかく、膨らみがいい加減だとどこか頼りない音がする。
私も一番にいただきました。 亜子さんの言葉を借りてもう少しつけ足すならば、つくときの音が単一でなく、そこが魅力なのだということでした。風船をつくたび変わる様々な音に昭和の空気感。ノスタルジーを作者は感じたのでしょう。それがあの舟形にきちんと折り畳まれているとは洒落た表現です。
紙風船とともに思い出すのは、
ストローの先にジェル状のものをつけてつくるシャボン玉のような風船。不器用な私はつくるのがとても苦手でした。上手に口を閉じないとみるみるうちにしぼんでしまいます。その時に嗅いでしまう独特のあの臭いは、子ども心にもヤバいぞ と思ったものです。「風船玉」と言うようです。懐かしいな・・今でも売っているのでしょうか。 郁子