急に言葉が口をついて出るくるとき それは暗示でしょうか、啓示でしょうか。
それとも夢かうつつか・・皆さまの読みはいかがですか。
竹葉さん:ふと口をつく独り言。作者はどのような気持ちでいたのでしょう。なんてつぶやいたのだろう?つぶやいただけで返事はなくつぶやきも、その場面も儚く消えてしまった。。なかなか余韻のあるいい句だと思いました。
麗子さん:「春の夜のゆめのごとし」ははかないことのたとえ。作者は何をつぶやいたのでしょうか?「ただ」という二字で はかなさがより際立つ感じがしました。
私もいただきました。下句を「夢のごと」で止めてもいいように思いましたが
平家物語のひとフレーズであるならば「ただ春の夜の夢のごとし」でなくてはいけませんね。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし・・
作者は、今ある権威や価値の転換を感じとっていたのかもしれません。
夢の中春の一輪さがす原 晴代
童子さん: ちょっと怖い句だけど惹かれてしまいます。
私も一票投じました。春の一輪という言い方がよいですね。花にかぎらず何か明るい希望も感じます。
見つけられれば目覚めすっきり。そうでなければふわふわといつまでたっても夢の中。
それなら 「原」というのはどこでしょう・・・
確かにちょっと怖くなってきました。 郁子