575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

薫風や木々の葉つぱの大笑ひ   佐保子

2024年05月24日 | Weblog

薫風の爽やかさが強調される楽しい一句、こちらも高得点でした。

能登さん:少し強い薫風にゆれる木の葉。その動きを大笑いと表現。うまい!

須美さん:薫風によって揺れる様子でしょうか葉っぱの大笑ひの表現が好き。

晴代さん:葉のそよぐ様を明るくとらえてますね。

童子さん:大笑ひの比喩が楽しいですね

遅足さんも一票、私も元気が出るようでいただきました。

この句は、旧かな遣いの表記もよい味を出しているように思います。

葉つぱが 大笑ひ するという擬人化も生きていて底抜けの明るさを感じました。

木はおそらく大木で、幾千の葉っぱをゆっさゆっさと揺らしていたのだと思います。

   

近所の空き地にクスノキではないかと思う大木があります。根本が5本に分かれながら一本の大樹を構成していて、五人家族の我が家では勝手に「家族の木」と呼ばせてもらっていました。近づいて見上げると空を覆うほどに茂る葉っぱたち。風が吹くと一斉に騒いで驚くほど大きな音を出します。拍手のようでもあり、笑い声のようでもあり・・木魂というか精霊の存在を信じたくなる瞬間です。あの木をまた見に行きたくなりました。 郁子

 

コメント (2)
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