通学団の黄色い帽子とランドセルカバーが嬉しそうにピョコピョコ登校していきます。ゴールデンウィークを越えた今も元気にスキップしていて欲しいと思うのは勝手な願望でしょうか。寒暖の差やアレルギー、交通事情の悪化、いじめ・・子どもたちを取り巻く環境は厳しいものがあります。
能登さん:ランドセル、スキップ、山笑う 取り合わせがいいですね。
竹葉さん:山笑うの季語は俳句をやり出して初めて知ったものの、まだ使ったことはありませんが、この句のように賑やかで楽しい光景に使うのだと教えられました。
私はこの句からランドセルの中で踊る筆箱や下敷きの音を思い出しました。
身体にバネでも入っているかのように弾んでいた頃、親をはじめ大勢の大人に見守られていたように思います。夢中になったテレビアニメや怪獣ものは大人たちが真剣に作ってくれた世界で、自由に想像を膨らませることができました。恵まれていましたね。
山笑うから山滴る夏へと季節は進みました。作者の故郷も緑が益々濃くなっていることでしょう。
今月の兼題「薫風」が揃ったようです。楽しみにしています。 郁子