「小鳥来る」は秋、さまざまな小鳥が北方から渡って来たり、山から里におりて来たりすること。遅足さんのこの句は大群で渡って来た冬鳥たちかもしれません。小鳥が大きな真っ青な空をつれてくると言った感じでしょうか?
須美さん:雄大でとても気持ちの良い句。
能登さん:「くる」のくり返しが小粋。「大きな空をつれてくる」がいい。
晴代さん:
小鳥と大空の取り合わせがゆったりとした気持ちになります。
亜子さん:具体的な鳥ではないが、「大きな空をつれてくる」というフレーズがよい。かわいい小鳥より群れをなして来るというイメージ。小鳥と大きな空の対比。
佐保子さんも採られ、同じ兼題で作っておられます。
小鳥くるオカリナを吹く友の窓 佐保子
これは里におりて来たかわいい小鳥のようですね。窓辺から小鳥の様子をやさしく見つめるまなざしが伺えます。
竹葉さん:私のことかしら?。。オカリナの音は甲高くとても窓辺では吹けませんが、オカリナの爽やかな音につられて可愛い小鳥が来るような明るい句に惹かれました。
千香子さん:オカリナの音色が仲間と思ったのでしょうか、かわいらしく感じました。
★★★
同じ「小鳥くる」でも全く違った景色を切り取られ、このあたりが俳句の面白さですね。そしてご夫婦で同じ季題に取り組まれるのはまさにオシドリ夫婦ですね。麗子