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575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

毒芹             草女

2008年03月28日 | Weblog
 ドクゼリの根を食べて、二人の主婦が中毒を起こしたというニュースをテレビで見た。見知らぬ六十代の女の人に食べることができると教えられたという。
 死には至らなかったがその危険は十分にあった。
 セリ科ドクゼリ属の0.6~1mの多年草。全国の山地の湿地に生える。成長すれば芹と見間違えることはないが、若葉の頃はセリそっくりであり芹を摘む中に混じることがある。抜いて根が太かったり緑っぽかったら止めたほうがいい。
 全草有毒であるが根は猛毒でありトリカブトやドクウツギに並ぶほどである。根は芋状になり、筍状の節があり緑色でワサビに似る。
 昔ギリシャでは罪人の死刑に用いられ、ソクラテスが飲んだドクニンジンエキスと同じ毒性があり誤飲すると口の中が灼熱感にあう、そして嘔吐、全身麻痺などが起こり死にいたるとてう代物。
 これから山菜の季節。山菜と間違えられる有毒植物は多い。例えばドクゼリは若葉をセリと根をワサビと。トリカブトはニリンウやゲンノショウコウに、バイケイソウの仲間はギボウシに等、とても事故が多い。
 人間の祖先の猿は、苦味のある草を食べることができて、今日があるそうだ。山菜の良さはほろ苦さにあるそうだが、余りに苦いのは止めたほうが良い。大半の有毒植物は苦い。
 他人がどう言おうと、自信のないものは食べてはいけない。くれぐれもご用心を。

★写真は山形県衛生研究所のHPより転載しました。
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1 コメント

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きのこも ()
2008-03-28 17:21:43
怖いニュースだなと思いましたが
本当に思いこみは恐ろしいですね。
秋のきのこシーズンでも必ず毒きのこで命を落とす方がおられます。
ぎょうざにも毒が入る時代ですから食品でも危ないのですが。。。
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