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575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

妓王寺と書けばなまめく牡丹雪  智照尼

2010年01月24日 | Weblog
先日、嵯峨野の祇王寺へ行ってきました。
さすがの祇王寺も、冬の平日とあって、
人影はほとんどありません。

仏間には祇王、祇女の姉妹、母刀自、清盛、仏御前の
5人の木像が安置されていました。
(祇王と仏御前のお話は平家物語で有名なので省略)

部屋の柱に俳句を記した色紙がありました。

 幻想は青き影引き夏の星  智照尼

とありました。
星座といえば、単なる星の集まりですが、
昔の人は、そこに熊やさそりをイメージ。
さまざまな物語を読み取っていました。
幻想の物語・・・
夏の星に幻想の青い影を見る・・・
作者の半生を見ているのでしょうか?

智照尼とは、瀬戸内寂聴さんの『女徳』のモデルともなった、
高岡智照尼さんのこと。
12歳で花柳界に入り、芸子、愛人生活、映画女優、自殺未遂と、
波乱の人生を送った庵主さん。

智照尼さんは俳人でもあり、パンフレットには
四季の句が紹介してありました。
冬の句です。

  妓王寺と書けばなまめく牡丹雪

雪こそ降ってきませんでしたが、小雨の降る寒い日でした。

                  (遅足)



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1 コメント

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懐かしき青春 ()
2010-01-25 11:14:29
 大学がやっと受かった春。
 共に受かった親友と念願の京都旅行をしました。
 二泊三日の貧乏旅行で京都の古寺を駆け足で見て回りました。
 たくさん拝観したお寺の中でも嵯峨野の祇王寺が何故か印象に残っています。
 青春のあの日を思い起こさせてもらいました。
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