ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

「ファミリーヒストリー」で桂歌丸さんの特集を見て

2017-12-20 22:36:20 | ひと
毎回放送を楽しみにしているという番組は、そんなにない。
最近は、バラエティーやクイズばかりで、あまり見たいという番組はないのである。

今日見たNHKの「ファミリーヒストリー」という番組も、進んで見たいと思うものではない。
ただ、今日は、桂歌丸さんのファミリーヒストリーであった。
80歳を越え、何度も倒れたり入院したりを繰り返したりしている歌丸さん。
今は、酸素吸入をしながら、高座に上がっている。
人としてその生き方にある種すさまじさを感じてしまう。
その生き方は、どこからくるのか。
それは、やはり育ち方と無縁ではないだろう、と思う。

歌丸さんは、3歳の時に父を亡くし、9歳で母と離別し、祖母に育てられることになった。
その祖母が、遊郭を経営する、男勝りのすごい気性の方だったということで、その三重県の出身地を取材したり、震災や戦争でなくなっている吉原や横浜の資料を集めたり、とすばらしい執念(?)で番組スタッフが、歌丸さんの先祖を探していた。
その祖母のことについて調べていくことによって、やはり歌丸さんの芯の強さは、祖母譲りだったことが伝わって来た。

その他に、本名の姓の「椎名」千葉県や茨城県に多いということや、先祖の「椎名一族」の昔のことについても調べたことが放送されていた。

中学3年で、歌丸さんが落語家に弟子入りした2,3年後には、祖母とも死に別れてしまった。
このような生い立ちから、よくここまで人生を歩んできたものだなあと、しみじみ思ってしまった。

番組は、特別版だったので、75分もぶっ続けの放送だったが、ちっとも長く感じなかった。
人に歴史あり、とはよく言われるが、その人の親にも歴史がある。
その歴史につぐ歴史の積み重ねがあって、様々な一人一人の人生が始まり、紡がれていくということを思ったしだいである。

それにしても、歌丸さんの年齢は81歳。
私の年齢とは、「わずか」20歳しか違わないのだな、とも思った。
前日の本の紹介ではないが、これから人生をどう生きていくか、をまた別な面から考えさせられた番組でもあった。
コメント
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