面白いもので、サッカーの試合を見ていると、同じ引き分けでもあと味が違う。
自分が応援するチームが負けていたのを、同点に追いついて引き分けた試合は、なんだか勝ったような気持ちになる。
反対に、自分が応援するチームが勝っていたのに、同点に追いつかれて引き分けた試合は、なんだか負けたような気持ちになる。
今日の東京ヴェルディ戦、味わったのは、まさしく後者の思いであった。
今日の対戦相手のヴェルディは、過去3試合いずれもアディショナルタイムなど試合の最終盤に、相手チームにPKを与えて勝ちを逃したり引き分けになってしまったりしていた、3試合で勝ち点1という相手だった。
だから、そういうチームに立ち直るきっかけを与えたりしなくてもいいのだが。
昨季の「新潟クリニック」が復活したような気もした、今日の試合だった。
先発メンバーは、前節活躍した小野裕二が抜けて、谷口が入っていた。
後半勝負をにらんで、長谷川元希、長倉、太田の3人はベンチで切り札として出番を待つ。
試合開始直後から新潟は、ボールを支配するが、7分、東京ヴにゴール前でFKをを与えてしまった。
なんだか、いやな位置だなあと思っていたら、案の定、素晴らしいキックを決められてしまった。
小島の反応が遅れたというより、あれはキックがよすぎた。
ずいぶん早い失点だったが、「てっぺん」を目指すチームならこのくらいの逆境ははね返さないと。
そう思っていたのに、22分には、DFデンが足を滑らせたことから、相手に決定的なチャンスを与えてしまった。
だが、そこはGK小島、1対1になりながら至近距離での相手のシュートをしっかり弾き、2点目を許さなかった。
その奮闘が実って、32分、高木のCKから、ファーの谷口がヘッドで同点弾を決めた。
さすが谷口、今季は劣勢のときに頼りになる。
第1戦に続いて、貴重な同点弾を決めた。
追いついて、同点で前半終了は、悪くない。
前半、ボール保持率は上回っているのに、シュートの本数も枠内シュート数も負けているという新潟であった。
だけど、なぜか、これなら後半、例の3人が出たら勝ち越せるぞ、という思いがしたのであった。
その予感が当たるのだから、オレってすごい~って思ったのが後半だった。
67分に、谷口・高木・松田に代えて、長倉・太田・長谷川元希の3枚替えをした2分後、ねらっていた長倉が前線でボールを奪取しゴールに迫ると、見事な勝ち越しゴール。
よし、今日も勝てる!
…そう思っていたのに、3試合連続アディショナルタイム失点の東京ヴに、逆に得点されてしまった。
ゴール前にボールを上げられると、難しい形ですばらしいラストパスを送られ、飛び込んできた相手選手に同点ゴールを決められてしまった。
まだ時間は5分ほどあったのだが、勝ち越しゴールは生まれず、ドローとなってしまった。
後半のシュート数は増えたが、相変わらず枠に行かないのが多いのだな。
最後の方で、小見が強引にペナルティエリアに進入したのだが、パスを選択した。
あそこは思い切って打ってほしかった。
またしても、シュートを打つ積極性と、枠内にシュートを打つ正確さが課題となったゲームだった。
普通なら、アウェイで勝ち点1はいいやと思うのだが、てっぺんを目指すチームなら、まして苦しいところを逆転した試合なら、そこは勝ち切ってほしかったなあ、と思う。
悔やまれる。
まあ、終わったことは悔やんでいても仕方がない。
次の試合で勝つ以外にもやもやは晴れないよな。
次だ、次。
…ということで、次の試合は1週空いて30日に柏相手のホーム戦。
順位表を見ると、柏と新潟は勝ち点で並んでいるから、負けられない。
首位におどり出たのは、勝つためなら何でも…という、J2上がりの町田。
新潟が勝っていれば、そのすぐ下の2位だったのになあ…。
おっと、また悔やんでいる。
2週間の間に、少し休んで気分を入れ替えて、さらに強くなってもらいましょう。
Visca Albirex !!
長岡市から新潟市へ新幹線で帰ってきたんですけど、アウェイ観戦してきたアルビユニフォームを着た女性サポの二人組はメチャクチャ悔しがっていましたね〜。
気持ちを切り替え次節勝ち点3ゲットお願いします。
新幹線で帰るときもアウェイ観戦してきたままのアルビユニの女性サポの二人組。…そうかあ、女性の二人組でも今はそういう服装でも行き帰りできるような雰囲気になってきたのだなあ。以前は考えられなかったなあ。その二人がメチャクチャ悔しがっていたのは、やはり勝ちを逃した感が強かったからですよね。先制されてもひっくり返せるくらいの強さがあるようになったのだから、逃げ切ってほしかったです。
まあ、すべて自らの糧にしなければ。いつもポジティブな松橋監督の試合後のインタビューには、ほっとさせてくれるものがあります。次の試合、がんばってもらいましょう。