今週になり、ようやく小学校も夏休みの週になったところが多いようだ。
小学校1年生だと、アサガオの鉢植えを家に持ち帰って世話をしたり観察したりするところが多い。
その持ち帰りに、学校へと車を走らせた保護者も多くいたことだろう。
昔は、というか私が小学生だったころは、鉢でアサガオを栽培するということはなかった。
そんなことはしなくても、どこの家にでもアサガオは咲いていたような記憶が残っている。
地面から屋根に向かって立てた細い竹の棒に、アサガオのつるがくるくると巻き付き育って、花を咲かすのだった。
その頃咲いていたアサガオは、こんな水色の淡い色のものではなくて、濃い青紫。
花の外側が白く縁どられているものばかりだった。
この花の咲き方に似ているかな。
夏休みとアサガオ、というと、小さい子どものころは、毎朝起きてから咲いているアサガオの数を数えるのが楽しみだった。
小さい子どもにとって、「1つ、2つ、…」と数を数えるのは、案外楽しいことだった。
アサガオの数を間違えずに数えられるかどうか、毎日一生懸命に指差しながら花の数を数えたものであった。
「…36,37,38…」などと数えながら、数を数える学習をしている気分になった。
その花の数が100を超えたときには、早く家の人に驚きを伝えたくて、
「今日のアサガオ、106も咲いていたよ~!」
と、走って玄関から家の中に向かって大声を出したりしていたものだ。
今年は、去年咲いたアサガオから取れた種をまいて、たくさん発芽した。
プランターに、このように棒を立て、窓の上の屋根までアサガオが育つようにした。
最近では、毎日20以上の花が咲く。
下から見上げ、昔、夏休みにアサガオを数えていたことを懐かしく思い出した。
あれから半世紀以上の年月が経過したなんてなあ…。
思わず、見る目がアサガオからその上の青空の向こうに向いていくのである…。