2年前のNHKの朝ドラ「おかえりモネ」。
結構お気に入りとなったドラマだった。
そのドラマが始まって間もないころ、印象的な場面があった。
小学生の林間学校の体験学習をする子どもたちを森に案内した主人公の百音。
だが、強い雷雨のなか、足をくじいてけがをして動けなくなった男の子と2人だけ森の中に取り残されてしまった。
身動きが取れなくなった百音は、携帯を使って東京にいる気象予報会社の朝岡に電話して、雷雨が収まる時はいつなのか、そのタイミングを知りたいとお願いをした。
朝岡は、パソコン等を使って、気象の情報を調べ、的確に何分後に雨が弱くなる時があるから、そのときがチャンスだと伝え、百音を励ました。
この経験が、主人公の百音を気象予報士という仕事に興味を抱くきっかけとなり、その後その方向に話は動いていったのであった。
気象の変化をここまで的確にとらえられるものかと感嘆したのは、ドラマの主人公百音だけでなく、実は私もそうだった。
3日前、似たような体験をすることができた。
その日は、先月からしばらくやっていなかった、娘のジョギングに付き合う予定だった。
ところが、その日は朝から雨。
本来の天気予報はくもり中心だったはずだったのに、なかなか雨がやまなかった。
いつでも走れるように着替えは終わっていたのに。
そこで、「おかえりモネ」のシーンを思い出して、地域の雨雲レーダーを使って調べてみた。
雨雲レーダーの予想は、5分ごとに雲の場所が動いていく。
20分ほどにらめっこしていたら、9時55分からの15分間だと上空に雨雲がかからない時があると知った。
その前後は、雨雲に覆われているから、雨が降り続く。
娘のジョギングは、およそ17分余り。
ここしかないな、と決めて靴や準備運動など、用意を万端にして待った。
9時55分、少しだけポツリポツリと雨粒は感じられたが、これなら行ける。
「さあ、行こう」
娘と2人で走り出した。
道は濡れていたので、靴から水がしみ込んできた。
でも、それは最初から覚悟のうえ。
走っているとき、確かに雨はやんでいた。
少し空も明るく感じたが、西の方には暗い黒い雲があるのがわかった。
2.5㎞をおよそ17分余で走って家に帰ってきたら、到着後1分もしないうちに雨が強くなってきた。
そして、その後はずうっと雨が強いままだった。
正確だ、ちゃんと当たっている。
2年前の「おかえりモネ」のドラマと同じで、気象予報の分刻みの(?)正確さを味わうことができた。
うーん、今どきの雨雲レーダーは、正確だ!恐るべし!!
と、感心したのであった。