ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

刈り残されたミソハギ

2008-08-06 11:50:54 | ひと
 夏。われわれ人間は、暑さにげんなりしているが、植物は違う。暑い陽射しと時々の雨を受けて、大きく育つ。
 私が通る道の両脇にも、大きく育った草たちが茂っている。時々道路にはみ出て、車の運転を邪魔している。
 そこで、負けない人間たちは、草を刈る。道路を維持管理すべく、暑い中、長袖に身を包んだ人々が、道路脇の伸びた草を汗みどろになって刈ってくれている。刈られる草の身になると、たまらないのかもしれないが、車を運転する身にとっては、ありがたいなあと思うのだ。
 でも、この草を刈る人たちの心に、ホッとした。
 この写真は、ミソハギである。道端に咲いていたので、車を止めて撮影した。しかし、それから1週間。その周辺の道路脇の草が、刈られていた。
 車で、ずうっと行く。きれいに刈られている。ところが、先日撮影したところを通ると、なんと満開のミソハギが、刈られずに残っているではないか!そこだけ、ぽっかりと刈られずに、ミソハギが咲き誇っている。
 暑い中、草を刈った人たちが、きれいに咲いている花を刈るのは忍びない、そう思って刈り残したに違いない。
 しばらくいくと、今度は、ウバユリが、同様に刈られた草の中、すっくと立っていた。ここも、ウバユリを刈らずに残したようだ。
 こういう、人の、こういう営みに、心に一陣の涼風が吹いた。忙しくとも、暑くとも、自然の美しいものを大切にしたいという気持ちが現れている。
 こんなところには、最近の事件によくある「誰でもよかったから云々」というすさんだ心は、ない。
 こういう何気ないところに、人が人である素晴らしさを感じるのだ
 

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