四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

現代女性の短歌

2006-07-19 06:07:35 | 歌の花束
 ♪「うつくしくくずれていった角砂糖つぎの話題が少しこわいわ」 千場しおり
恋につかまった乙女の不安感がにじんでいて、書き写しました。まともに視線を合わせられない時期なんでしょう。口語的な「少しこわいわ」が新鮮で大胆。

 ♪「戸惑いをアメンボのように光らせて私の水に子は宿りたり」 早川志織
娘から母へ移る感覚は男にはわかりませんが、アメンボのような不安がチラチラする表現が素敵だと思います。女性は強いと言いましても、参政権を得て男女平等になりましてからまだ浅い。出産育児の負担、キャリアを積む環境がまだ未成熟かもしれませんし、女性自身がアメンボの如くに試行錯誤しているように感じます。
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