一年の計は十二月にあり

　♪あたたかき十一月もすみにけり　　　中村草田男

いつのまにか極月（ごくげつ）、師走に入りました。方丈記にいわく、
　　「行く川のながれは絶えずして　しかも本の水にあらず。
　　　　　よどみに浮かぶうたかたは　かつ消えかつ結びて　とどまることなし」

一年の計は元旦にありと云いますが、「一年の計は十二月にあり」と教会長さんの説法を伺いました。多忙にかまけてソワソワ過ごさず、今月中に今年一年間の失敗、迷惑をかけたこと心の罪を思い出し、その根本原因は我の思い違いに起因することを静かに反省する月にしなさいと。失敗は来年活かされてマイナスがプラスに転じますよと。正月だかではなく、わが身を清浄にしてこそ「おめでたい」のであると。