そろそろ日が傾き、山肌は黄金色。まっすぐ宿に帰るには、まだもったいない。
長い水平線は動画でなければ。水平線の左の海は「後ろ」、バックミラーの海面が日に輝きだしている。
奄美大島北部の山は、南部と比べて低い。なだらかな山の稜線の上には、ポツン ポツンと飛び出した、リュウキュウマツのシルエット。風もないのに、右になびいた形。風雪じゃあ、なかった、台風に耐えた形だろう。(写真はない)
バイクが二台通り行き交う。名瀬市内では、50ccのスクーターが多い。この二台は観光客の人だろう。
一台目は。ハンドルを肩ほどの高さで握り、足と股を開き加減にゆったりと、水平線を見やりながら。
サングラスになぜか、口ひげの人が多い。革ジャンがきまっている。シートに背もたれがあるのだろうか、ふんぞり返ってラクチンそう。エンジン音はドドドッ。バンパーが光る。
もう一台。腰高のバイク。泥よけ、がタイヤから大きく浮き上がっているタイプ。フルフェイスのヘルメット。口元にはマスクのようなもの。ジーパン。リュックを背負う。浜で野宿する時に敷くシートだろうか。丸めて銀色。なぜか、礼儀正しい感じがする。
こちらはスピードを上げ、颯爽と車体を傾けカーブを曲がる。
奄美ではこちらのタイプを多く見かける。
今日の名瀬は最高気温25.5度を記録した。この写真を撮ったときも暑かった。