アコウ(赤榕、雀榕) くわ科の高木 ガジュマルなどとともにイチジク属
紀伊半島、四国南部、九州、南西諸島などの温暖な地方に自生する。
↑ のように、幹や枝から直接実を付ける。(短い柄がある)
このような花や果実のつき方を幹生花(幹生果)という。
幹から直接なので見た目がちょっとあれですが、熟すと食用になる。
観察のため実(直径1センチくらい)をひとつ取ってみると、
柄の付け根のあたりから
ゴムを含む白くてねばねばした乳液が出た。
実を割って観察してみる。↑
無花果と書いてイチジク←(このような読みを熟字訓wikiという)
しかし、花をさかさずに実がなるわけではない。
実の内側の壁には柄を持った粒状の構造が密生している。
実はこれがすべて花である。
このような花序を隠頭花序、あるいはイチジク型花序という。
果実のなかには虫がいた。(写真は略)
↑ 果実の先端にへそがあって、そこから内部への通路が開いている。
果実のなかにいた虫は
イチジクコバチという寄生バチだ。
花に産卵して、そこで生長した成虫が他の花へと移動する際に、花粉が媒介される。
枝には黒っぽい青いろに熟した実も混ざっていた。
参考 wikipedia アコウ イチジク属