下巻では、人類が今後どのような未来を迎えるのかについて論じられる。
「飢餓・疫病・戦争」という課題が克服されつつある一方で、新たな時代の核心的なテーマが「不死・幸福・神性(デウス)」へと移行している、と。
特に、AIやバイオテクノロジーが人類の進化に与える影響を掘り下げ、今後は「データ至上主義(データイズム)」が人間の意思決定や価値観を支配する可能性を指摘される。
それが、人類が「ホモ・サピエンス」から「ホモ・デウス」へと変貌する未来。タイトルの意味。
未来予測の多くは推測に基き、やや抽象的な点は賛否が分かれるとろだが、現代社会の変化を洞察し、未来を考える上で興味はつきない。それが、かならずしも悲観一色ではないことも強調している。