『そもそも島に進化あり 』 (生物ミステリー)2016/7/8
川上 和人(著)
タイトルの「そもそも」に少なからず惹かれれ読んだのだが、いまだにその意味がよくわからない。
そのわからなさが、本書の面白みの源泉になっているのかもしれない。
著者は離島の鳥を研究する専門家らしいのだが、「そもそも」には哲学のにおいもする。
本書には、島(日本は100パーセント島でできている)にやってきた(あるいは取り残された)生物たちの気持ちになって、人間のことを考えるためのヒントがつまっている。社会科学的な思考が、かえって単純に思える複雑な自然界の事実の数々。あげたらきりがない。
偶然だが、↑ これを読み始めた。
『島/南の精神誌』
岡谷 公二 (著) 単行本: 605ページ
出版社: 人文書院 (2016/9/7)
こちらは鳥ではなく島なのだが、amazon原初の神社を求め、沖縄の御嶽から遠く朝鮮半島の堂まで、聖なる森を飽くことなく訪ね歩く、あるいは、自文明を厳しく否定した西欧の南方行の系譜をたどり、これと対比しながら日本人にとっての南の意味を執拗に問い続けるamazon おもしろそうだ。本書の余韻のさめぬうちに読みたい。
『そもそも島に進化あり 』
amazon 内容紹介
(前略)
(中略)
運良く島までたどりつけた生物たちは、やがで“独自"の進化を模索する。
それはいったいなぜなのか?
試行錯誤を繰り返し、微妙なバランスを保ちながら生きる島の生物たち。
その事実の果てに、島では何が起こるのか?
離島の鳥類を研究する専門家が、実際の経験で感じた「島」という存在。
その「島」で繰り広げられる生物たちの動向を、ユーモアあふれる語り口で、軽快に解説。
鳥類学者が見つけた「島」という箱庭、そこにはどんな不思議な世界が広がっているのでしょう
amazon 登録情報
単行本(ソフトカバー): 264ページ
出版社: 技術評論社 (2016/7/8)