奄美大島 龍郷町 西郷隆盛上陸の地前の海
まず、先週見逃した場面から。
「西郷はどうだった?」と勝海舟に訊かれて
坂本龍馬が、初めて会った西郷の印象を語る。
坂本龍馬が、初めて会った西郷の印象を語る。
あの有名な「小さく打てば小さく響き、大きく打てば大きく・・・」
と答え、「よくわかってんじゃねえか」と勝。
と答え、「よくわかってんじゃねえか」と勝。
「当たっちょりますか?」
「大当たりだ、小さく打ったお前が、まだまだ小さいってことだよ、はっはっはっ」
龍馬の西郷評は、考えるほど名言になってくる。
「大きく揺れちょう鐘」っちゅうのもいい。
今でも西郷評は揺れている。時代が混迷の度を増すごとに
西郷が語られ続けている。
西郷が語られ続けている。
龍馬の言には、うかつに西郷を語ると西郷に「試されてしまう」という含意もあるのだろう。
西郷ほど毀誉褒貶の激しい歴史上の人物はいない。と海音寺潮五郎は言っている(要出典)。
私が島の学校を卒業するころは、あまり西郷西郷ち言うと、無知だ、右翼だ
とか言われそうな雰囲気だった。
とか言われそうな雰囲気だった。
海音寺潮五郎はこうも言っている「大久保はフランス式の内務省を設置し、日本を一種の警察国家組織にすることを考えていたのであり、西郷は富国強兵を超えた向こうに、道義国家の建設を考えていたのです」(史伝『西郷隆盛』第一巻)西郷隆盛』 第一巻 単行本 – 2007/11/7 海音寺 潮五郎 (著)
とまあ、龍馬の言うように大きくたたいたつもりのものですが、
勝海舟「氷川清話」
「成程西郷といふ奴は、わからぬ奴だ。少しく叩けば少しく響き、大きく叩けば大きく響く。もし馬鹿なら大きな馬鹿で、利口なら大きな利口だらうといつたが、坂本もなかなか鑑識のある奴だよ」
「成程西郷といふ奴は、わからぬ奴だ。少しく叩けば少しく響き、大きく叩けば大きく響く。もし馬鹿なら大きな馬鹿で、利口なら大きな利口だらうといつたが、坂本もなかなか鑑識のある奴だよ」
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5分でわかる西郷どん 29回 https://youtu.be/gr5Wf9qrvvY
今週のシーンは、そんな西郷の大馬鹿者に、大きく響いた、三度目の嫁、糸さんとの会話。
ナゼか大久保との違いも西郷自ら語っていたので。
子ができず離縁され、出戻りとなっていた糸に、♪嫁に来ないか♪、いや「あん家に来てくれもはんか」っち言いに糸の家を一人訪ねる西郷。
あの貧乏な家にである、しかも理由は「家のもんも喜んびもす」
西郷糸子wikipedia 薩摩藩士である岩山八郎太直温の次女として生まれる。
元治2年(1865年)、西郷隆盛と結婚する。隆盛は3回目、糸子は再婚。
隆盛との間に寅太郎・牛次郎・酉三の子どもを産む。また、隆盛の奄美大島における島妻である愛加那(愛子)との子である菊次郎・菊(菊子)を引き取り養育した
元治2年(1865年)、西郷隆盛と結婚する。隆盛は3回目、糸子は再婚。
隆盛との間に寅太郎・牛次郎・酉三の子どもを産む。また、隆盛の奄美大島における島妻である愛加那(愛子)との子である菊次郎・菊(菊子)を引き取り養育した
実況
「糸どんさえ良ければ、あん家に来てくれもはんか?」
糸どんが来てくれたら家のもんも喜んびもす」
糸どんが来てくれたら家のもんも喜んびもす」
「吉之助さあは、昔からやさしかあー、居場所のなか私を憐れんで貰ってくれようっち
しちょっとではありもはんか?」
しちょっとではありもはんか?」
「いやそいは違う、おいには、おなごを憐れんだり、おなごに惚れたりしっちょう暇はなか。
そいばかりか、いつまでこん命が持つかさえわからん」
そいばかりか、いつまでこん命が持つかさえわからん」
「糸どんじゃってん言うが(糸さんだから言うのだが)、おいは今、とんでもなかこつを
しようっち、しちょうお(しようとしている)、日本中がひっくり返るような・・」
しようっち、しちょうお(しようとしている)、日本中がひっくり返るような・・」
「日本中がひっくり返る?」
「おいはのう、民のための国っちゅうもんを作りたか(作りたい)みんなが腹いっぱい飯を食って、笑って生きていける国を作りたかとじゃ、そんためにはどげんしてもやらんならんこつがある。一蔵どん(大久保)には分かってもらえんかった。じゃっどん糸どんならおいの志をわかってくれそうな気がして・・・一人でも分かってくれる人がいたら・・こころ強か。・・どげんな」
・・・・
「すんもはん」
「そうか、・・うん、・・・無理を言うたな」・・・・「ごちそうさん」
家に帰り、結果報告、
何っちいうだんじゃと問う、島(沖永良部)帰りの川口 雪篷
「惚れる暇はなかどん、家のもんが喜ぶっちゅうて」
「惚れる暇はなかち、はっはっはっはっは、おなごにそげな事いうたことがいちばんじゃっとが、おおばかものめが、はっはっはっはっは」ひざと床をたたいてあきれる。
弟の嫁「嘘でも、おなごは惚れたと言うて欲しいですよ」
弟「父上も言うちょおられもした。まず、相手に惚れるこっちゃ!そっから夫婦は始まるっち」
みんなあ、申し訳なか
妹「もうよか!兄さあのやっせんぼう(役せぬ坊ー役立たず)は死ぬまでなおらん」
一同「うわっははは」
=====糸の実家
糸の父上(有名な俳優さんでなかところがよかった)「糸、西郷どんは、今日、旅立つそうじゃ・・よかとか?」
「いいもないも・・・」
「おはんには、すまんことをしたち、ずーっと思っちょった・・わしが決めた縁談で、つらか思いをさせてしもうて・・・」
「父上ぇ・・・」
「こんどは、・・こんどは・・・、おはんが決めたらよかっ!」
子が泣いているがなっち言って糸に、なんばっしっととな、と責める姉。
糸っ!なんよが、ぬくぬくしっちょとっとな!」(なんで、ぼっとぼっと、しているのか)
糸っ!なんよが、ぬくぬくしっちょとっとな!」(なんで、ぼっとぼっと、しているのか)
父「じゃかましかっ! 自分の子っじゃっとがっ!」正座の両膝をはげしく叩いて激怒の父上。
「糸、も、二度と会えんかも知れんどっ!」
「父上・・」
糸、西郷どん言葉を反芻する。
「おいはのう、民のための国っちゅうもんを作りたか(作りたい)みんなが腹いっぱい飯を食って、笑って生きていける国を作りたかとじゃ」、そんためにはどげんしてもやらんならんこつがある。一蔵どん(大久保)には分かってもらえんかった。じゃっどん糸どんならおいの志をわかってくれそうな気がして・・・一人でも分かってくれる人がいたら・・こころ強か。・・どげんな」
父上に深々と一礼して、糸は持ち前の健脚で甲突川河畔を駆け、懸命に西郷を追う。
いつもよく出るあの木の橋だ。
いつもよく出るあの木の橋だ。
「糸どん・・・・どげん(どう)した?」
「死んだら、やっせん(役に立たない、ダメ)。待っちょります。あの家でお帰りをまっちょりもす。」
まあ、セリフとしては、ここらでよかろち思ったが・・・。
「西郷吉之助の妻として、新しか国を見たか
ふつつかものじゃっどん、よろしくお願いいたしもす」
ふつつかものじゃっどん、よろしくお願いいたしもす」
「西郷吉之助、チェスト、気張れ~」は西田さんが言うのも、ちと、あれなんですが、
この場面の糸どんが言うと、どうなのだろう。
チェストっち、島でいう、「ちゃ、すっとごれ」という意味だろうか。
この場面の糸どんが言うと、どうなのだろう。
チェストっち、島でいう、「ちゃ、すっとごれ」という意味だろうか。
========視聴率 前回より0・5ポイントアップ
西郷どん
第29回「三度目の結婚」視聴率11.6% 吉之助に再婚話 柏木由紀が初登場!
毎日新聞
第29回「三度目の結婚」視聴率11.6% 吉之助に再婚話 柏木由紀が初登場!
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NHK「西郷どん」異例の現象“西高東低”視聴率 局関係者も驚き
2018年8月5日 8時0分 スポニチアネックス
2018年8月5日 8時0分 スポニチアネックス
『西郷どん』久々の「良回」、歴史はイマイチだが恋愛描写は秀逸…いよいよ西郷隆盛が覚醒?
ビジネスジャーナル
などの見出しがならんだ。
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