11人の考える日本人 吉田松陰から丸山眞男まで (文春新書 1397) 新書 – 2023/2/17
片山 杜秀 (著)
4.1 5つ星のうち4.1 10個の評価
名瀬の書店にありました。
吉田松陰
福沢諭吉
岡倉天心
北一輝
美濃部達吉
和辻哲郎
河上肇
小林秀雄
柳田國男
西田幾多郎
丸山眞男
文藝春秋の夜間授業 2017年9月から、翌年7月まで、一回あたり90分の講義 11人の思想家一人一回 講師片山杜秀
を文庫化したもの。
難解な話はほとんどない。日本思想史に関心のある人にとっては名前を知らない人はほとんどいないだろうと思われる11人。わかりやすくてもの足りないということもない。それは11人が重なりあいなが連続して「時代」とそして「今」が描かれているからだろう。
11人それぞれの生きた時代、生まれ育ち、人生の体験、などが簡単に述べられる。昔読んで、難解をありがたがっていて読んでいた話。すっかり忘れていた内容を改めて思い出し、そういうことだったのか、とこの歳になって落ちる目のうろこ。
読み方はそれぞれあろうが、原体験や、生い立ちはやはり、その人の思想にあらわれていると思うのは歳をとったせいだろうか。