朝鮮戦争終戦(休戦)直後の1953年。韓国の貧しい田舎町。
現場仕事で食いつないでいる主人公サムグァン(ハ・ジョンウ)はポップコーン売りの女性に一目ぼ・・・ところが、といういう始まり。
味わい深い映像のおかげで、序盤のやや荒っぽい話の展開も我慢できた。
いつかB級に転落するのではないか、という不安も子役たちの名演で持ちこたえた 。
じわ~っとにじむようなコメディがいくつか配されていて、泣けるシーンではそれが再び滲んでくる、という具合にきちんと回収され、涙増幅。たんなるお涙ちょうだいではない。
主人公役のハ・ジョンウがメガホンもとったという。
タイトルの『いつか家族に』の’’いつか’’でも分かるように、売血と血縁が滲むブラックユーモアで包まれている。
2015年製作/124分/G/韓国
原題:Chronicle of a Blood Merchant
配給:ファインフィルムズ
劇場公開日:2018年12月22日
Wikipedia「いつか家族に」 中国の作家・余華のベストセラー『血を売る男』を、舞台を韓国に移し、「チェイサー」「哀しき獣」のハ・ジョンウの監督・主演で映画化した家族ドラマ。朝鮮戦争休戦直後の激動の時代の中で、貧しいながらも家族と幸せに暮らしていた主人公が、病気の息子を救うために奔走する、血よりも強い家族の絆を描く。共演にハ・ジウォン。1953年、韓国。ある日、貧しい労働者のサムグァンは、村一番の美女オンナンに一目惚れ。しかし彼..