映画『幸せな男、ペア』
デンマーク Lykke-Per A Fortunate Man
167分
日本では劇場未公開 2019年にNetflixで配信
だいぶ後半まで既視感がちらついた。ラスト近くになって、かつて確信した。1.5倍速、10秒飛ばし連打で見たのだった。
ロマンスドラマに分類できそうだが、改めてみると、深い物語だった。何度も10戻しでセリフを確かめた。
たとえば”幸運は愚者に味方する、成功は後悔の父だ”もそのひとつ。これはこのドラマのタイトルにもあって、描かれtいる主人公の人生に対する逆説的な皮肉でもある。逆に” Fortune favors the bold.ということわざもある。また、スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学の卒業式における名言「ハングリーであれ、愚かであれ」と和訳されるStay hungry, stay foolishもあるが、これは訳しかたによっては、本作に通じるところもある。
ピクチューも味わい深い。もう一度見ても楽しめるだろう。
絵的には、このブログ
映画『バベットの晩餐会』監督
ガブリエル・アクセル デジタル・リマスター版 デンマーク
このブログ 2021年10月25日 | 映画
に似ている。
原作は、
ヘンリク・ポントピダン(Henrik Pontoppidan、1857年7月24日 - 1943年8月21日)はデンマークの小説家。1917年度ノーベル文学賞受賞。
人物
デンマーク・フレゼリシアの牧師の家に生まれたが、聖職になるのを嫌い、大学で土木工学を修学する。しかし、土木業もやめ、デンマークの国民高等学校の教師になった。
どうも原作小説の作家ヘンリク・ポントピダンの自伝に基づいているらしい。
タイトルの幸せな男は逆説的に使われている。(文字通りだとの解釈も可)
キリスト教とユダヤ教、宗教と科学、家族と個人の自由、父と子など対立概念について考えさせられる。