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『坂本龍馬とふたり妻 ―日本の歴史を飾った女達』 [単行本]

2014年04月08日 | 本と雑誌

140408_book_ryoma『坂本龍馬とふたり妻 ―日本の歴史を飾った女達』― [単行本]  鶴見 健一 (著) Sakamoto Ryoma and HIs Two Wives -Japanese Women Who Left a Mark

kenichi Tsurumi

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去年7月から図書館、2階に新設された海音寺文庫のコーナーの3月?新着。
3階の進文庫も図書の充実に資するところ大だが海音寺文庫も数は少ないものの得がたい新着本をよく見つける。この本は英文とその日本語対訳だが、歴史に関する内容ということでこのコーナーにあったのだろう。

辞書なしで読める、読みやすい内容だった。

一章と二章からなり、そのうちの一章が「坂本龍馬とふたり妻」

坂本龍馬の最大功績と言えば、諸説あるだろうが、
幕末史、明治維新を考える上で、一大画期となった薩長同盟(1866年)をあげるのがここでも無難だろう。

龍馬とおりょうと言えば
その仲を大きく結びつけ、深く進展させるきっかけとなった寺田屋事件(1866年伏見奉行による坂本龍馬襲撃事件)。

余談だが、(本書で取り上げられているわけではないが、薩長同盟への流れのなかで、奄美関連の歴史のおさらい)

★1862年)島津久光による、薩摩藩尊皇派等の鎮撫事件(同じく寺田屋事件と呼ばれる)とは別。

余談の余談だが

公武間の周旋に乗り出した薩摩藩の事実上の最高権力者島津久光は、奄美大島龍郷村に潜居中の西郷隆盛の召還状を出す。

1862年)2月鹿児島へ着いた西郷は
大島三右衛門(大島に三年住んでいた)と改名し、旧役に復する。

西郷は、3月、久光の「下関で待機せよ」との命を受けて、村田新八を伴って先発した。

しかし西郷は、激派志士たちの動きを止めようと京都伏見に行き、待機命令を破る。
これに激怒した久光に捕縛された西郷、こんどは大島吉之助に改名させられ、徳之島へ(のち沖永良部島)、村田新八は喜界島へそれぞれ遠島。

文久2(1862)年、幕末の風雲急を告げる大事件、生麦事件、翌1863年、それを契機に起きた薩英戦争は西郷の沖永良部島遠島中に起こる。日本を揺るがす大ニュースは島にも届き、それを聞いた西郷は切歯扼腕する。そしてこの苦境打開のため藩はふたたび西郷を必要とした。そして西郷の龍郷潜居時代に交流もあり、1857年に奄美大島南部の阿木名村に流罪になっていた重野安繹(しげの・やすつぐ)も、薩英戦争の戦後処理にあたり現在にも通じる外交手腕を発揮し日本の危機を救ったことは、あまり知られていない。

1864年赦免された西郷は途中、喜界島の村田新八を一緒に鹿児島へ連れ帰った。
村田も1866年の薩長同盟の成立には西郷に従い大きな役割を果たしている。

さて、寺田屋事件についてのつづき

★1864年 新選組による尊攘派浪士ら襲撃事件(池田屋事件)とも別。

★さらに、1867坂本龍馬と中岡慎太郎が近江屋で暗殺された事件(近江屋事件)とも別。

===↑ 以上は余談。本書に書かれているわけではありません。

京都伏見の船宿である寺田屋は薩摩藩伏見藩邸からも近く、藩の定宿になっていた。
女将のお登勢(おとせ)は、龍馬や尊攘派の志士たちをかくまったり
寺田屋で働いていたおりょうを自分の養女としてめんどうをみていた。そこで事件のおり入浴中だったおりょうの機転で龍馬が命拾いをし、薩摩藩伏見藩邸に逃げ込むシーンは本書でも描かれている。

さて、

寺田屋事件、それは薩長同盟成立の日から2日目に起こる。次のような英文になる。

Terada Inshident
On January 21, 1866, the Satcho alliance between Saigo Takamori of the Satsuma clan and Kido Takayoshi of the  Choshu clan was established as result of the efforts of Ryoma.

傷を癒すべく、西郷らのすすめで鹿児島で湯治、霧島への日本人初の新婚旅行などがとりあげられている。

おりょうのさなに対するJealousyは、英文でよんでもすさまじい。

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第二章は

紫式部 清少納言(966-1025)

静御前

後深草院二条

笠森お仙

原田絹

高橋お伝

下田歌子

夏目鏡子

与謝野晶子

松井須磨子

岡本かの子(

岡田嘉子(1902-1992)
国境を越えた恋

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amazon 内容紹介

龍馬が愛した女たち。特にふたりの愛人、京都のおりょうと江戸の佐那。だがついにふたりとも最後まで正室、正式の妻になれなかった妻と許嫁関係。なぜか。ここでふたりの足跡とその背景の一部をたどってみた。(まえがきより)

There were a number of women whom Ryoma loved, in particular, two lovers―Oryo of Kyoto and Sana of Edo. However, the relationship between the two women remained the same till the end―a woman who could never become Ryoma's legal or official wife and a woman who remained his fiance. What was the reason? Here, I tried to retrace the two women's footsteps and part of the background.

amazon 登録情報

単行本: 164ページ
出版社: ジャパンタイムズ (2013/8/2)
言語: 日本語

発売日: 2013/8/2

坂本龍馬とふたり妻 ―日本の歴初を飾った女達― 坂本龍馬とふたり妻 ―日本の歴初を飾った女達―
価格:¥ 1,620(税込)
発売日:2013-08-02


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