下の写真の一部を拡大したのが上二枚です。
というか、下の写真を縮小する前に切り抜いた。
接写(マクロ)に凝っています。昨日の写真です。
アダンの葉は革質で、辺縁と裏面中肋(ちゅうろく=葉の中央を走る太い葉脈)上には鋭い刺が散生します。
うーん、むつかしい。つまり
革のように硬くて、スベスベしていて、テカッテいて、ふちと裏の真ん中の盛り上がった、すじのところに、刺が意外とバラバラに生えています。ウーン、長い。
こどものころ、アダンの葉の”辺縁と裏面中肋”の刺を繊維にそってナイフで落とし、
幅約2センチ、長さ30センチの二枚の短冊状にしたものを、巴形に組んで、
真ん中に竹の枝を挿して心棒にし、それを竹の筒にさして、
風車を作って遊んだものでありました。
つまり、図のよう。方言、カザモサは風回しの意か。
葉には適度な反りがあり、海風?でむるよく回るのであった。
アダンはトカラ列島以南にしか、自生しないのだそうですが、
アダンのない地方のひとは、風車をどんな植物で作ったのでしょうか。
図は、改訂 名瀬市誌 3巻 民俗編 子どもの習俗 あそび P153の図を参考に描きました。
同書にはもっと精緻に描かれているということは、いうまでもありません。
他にも実にさまざまな昔の子どもの習俗が描かれています。
たとえばこれ↑は、ソテツの葉で作る、ガッタかごです。ガッタとは、いなごのことです。
ガッタをやすやすと捕まえた子どもたちは、ソテツの葉で作ったガッタかごに入れて持ち帰り、鶏に与えて遊ぶのであった、そうな。
僕ぁ作った事ないですが
おそらくこっちの方では
笹の葉のよーなもので作るのでは?
月桃の葉でも上手く作れそうな気が・・・。
笹の葉でしたか。記憶あるような、ないような。
アダンは確実に記憶があるのですが。
私の想像できる笹の葉では、かわいらしい、感じですが、アダンだと「大型で非常に強い」風車という感じです。
他の地域や、外国の方のコメントもいただけたら、うれしいです。
>月桃の葉でも上手く作れそうな気が・・・。
形は笹の葉と似てなくもないので、作れそうです。
それだと、バショウの葉でも超大型のが出来そうですが、いずれも、見たことがありません。
アダンと違い、葉は厚みがなく、繊維が、辺縁から裏面中肋(ちゅうろく=葉の中央を走る太い葉脈)に向けて、こう、ナナメに裂けると思います。
そのため、30センチもの短冊状にするのは、難しく、強度、加工、とも風車には、不向きだと思われます。
これから、現場でケンキュウに行ってまいります