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『薩摩という「ならず者」がいた。 誰も語らなかった明治維新秘史』 – 2020/11/28

2021年04月13日 | 本と雑誌

『薩摩という「ならず者」がいた。 誰も語らなかった明治維新秘史』  – 2020/11/28
佐藤 眞 (著)

amazon 内容(「BOOK」データベースより)
なぜ薩摩は幕末の動乱を制することができたのか?―その答えは「贋金作り」にあった!

出版社 : ケイアンドケイプレス (2020/11/28)
発売日 : 2020/11/28


本のタイトルが3行もある。
3行に加え、その下に天保通宝5枚を並べた写真

4行でこの本を語りつくしていると言ったら言い過ぎか。

いや、薩摩のみならず現在の鹿児島をも語っている。

だが、キャッチーなフレーズ、「誰も語りなかった」「維新秘史」「ならず者」はどれもよく考えると、あいまいな概念だ。

このあいまいさこそ、本書のおもしろさの源泉だとおもう。

福岡市生まれ。中学・高校は鹿児島のラ・サール学園に
長年編集者として活躍している著者ならではの
鹿児島の歴史の特殊性と、今を歯に衣着せずに語る。

テンポのよい語り口はしばしば脱線し、その幅も広くアジア史から西洋史に及ぶ。

そこで語られるうんちくが、本書の味わいを深める。歴史家でも、いわゆる作家でもない著者だからこその、歴史書ではなく歴史エッセー。

著者の中学・高校時代の鹿児島の思い出。同じ九州でも、独特な鹿児島の気風。
気風だけでなくほかにも鹿児島はいまに残る独特がいくつもある。

それはわが島にもあることに気づき考えさせされる(ないものも、ある意味真逆のものもあるが)。


薩摩、銭といえば奄美の島々からの砂糖収奪が連想されるが、
「奄美大島への恐るべき収奪」はP80~82。
琉球を通しての密貿易はP82からつづきp87 

黒糖、密貿易 贋金の比率は、読み取れなかった。

追記 表紙の写真 ネットオークションサイトで
検索すると薩摩の「天保通宝」がザクザク、例えばヤフオクでは
5~6千円台のものがならぶ。

この情報が「まえがき」冒頭で紹介されているように、本書はとても今風の作りでもある。

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