『沖縄は未来をどう生きるか』 単行本 – 2016/8/31
大田 昌秀 (著), 佐藤 優 (著)
5つ星のうち 5.0
2件のカスタマーレビュー
二冊つづけて読んだ、沖縄本だ。いずれも郷土コーナーで借りた。
対談本だが、そうすらすら読める内容ではない。今、気づいたが出版は岩波書店だった。タイトル通り沖縄は未来を展望するため、また沖縄の現状の理解のため、歴史が語られ、そして具体策も提言される。具体的で強い調子のその提案に目を覚まされる。現状の表層だけをなぞる類書と大いにちがう。両者の見解は必ずしも一致するわけでは ないが、沖縄はもっと沖縄らしくあればよい、二項対立の議論はそれ自体すでに誤りで「過剰同化」の必要もさらさらない、と聞こえた。沖縄の戦いは孤独ではない。沖縄の基地問題の初めに米軍による銃剣とブルドーザーによる土地収用があった点で福島と同一視することはできないと納得。
琉球新報書評
『沖縄は未来をどう生きるか』 狡猾な沖縄政策を批判
2017年3月12日
amazon 内容紹介
沖縄はいま、自己決定権の確立を求めて静かに、しかし確実に強くなっている――。戦後70年、「復帰」44年、米兵による少女暴行事件から20年。焦点化する辺野古新基地建設問題は、琉球処分以降の沖縄に対する日本の構造的差別をあぶり出す。鉄血勤皇隊として沖縄戦を体験した元知事と、久米島にルーツを持つ「日本系沖縄人」の作家が歴史を検証し、その未来を語り合う。
単行本: 272ページ
出版社: 岩波書店 (2016/8/31)