カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

お地蔵さんの涎掛け

2005年12月21日 | ★ 日々の呟き

我が家のお墓の片隅に小さいお地蔵さんがある。
一見水子地蔵のようであるが、これは、亡夫の弟のお墓なのだ。
裏には名前が彫られている。
生まれてすぐに亡くなって戸籍に入れる間もない短い命だったと聞いている。
このお地蔵さんに、春秋の彼岸と、お盆、年の暮れの4回、新しい涎掛けをつけかえる。
手製にするのが一番いいのだが、和歌山の根来寺にお参りした時に、1年分を買ってくるのが慣わしになっている。
今年もこれ1枚になった。
お正月に向けての年の暮れ用である。



この町のあちこちにお地藏さんの可愛いお堂が見られる。

公民館活動で、訪れるたび目にする公民館前のお堂である。
お堂の中に祀られているため、ここでは、涎掛けが、お堂にかけられている。
子供の幸せを祈ってせっせと針を運んでの手作りと見られる。
最近、幼い子の命が、心無い人によって断ち切られる悲しい犯罪が増えている。

子供を守るお地蔵さんに、このような手作りの涎掛けを作って奉納する優しさ。

私の涎掛けは亡夫の弟の供養のためだけど、街角の涎掛けは、全ての子供を思う涎掛けだと思う。

優しさや、温かさが広がる世の中と、子供たちの幸せをひたすら願って・・・
コメント (12)
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