屯鶴峯は、奈良県香芝市にある奇岩群、奇勝。二上山の火山活動により火山岩屑が沈積し、その後の隆起によって凝灰岩が露出し、1500万年間の風化・浸食を経て奇岩群となった標高約150mの岩山。県天然記念物であり、金剛生駒紀泉国定公園の見所の一つである。(wikipediaより)
1台も駐車していない国道傍の駐車場に車を止めた。
駐車場の反対側の歩道を、大阪側に向かって暫く歩くと、「どんづる峯」の標識が見えた。
高田の小学校に在職していた友人は、ここは遠足の定番だといっていたが、私にとっては初めての場所だった。
勿論場所は通過点としてはよく通る道の傍である。
葛城山のツツジ園で見かける標識の起点はここなのだ。
山歩きをしない私には、ダイヤモンドトレールなんて、全く無縁の山歩きである。
落ち葉の積もった登りやすい幅の広い石段をさくさくと調子よく登った。
広い石段が途切れ、松林の坂道に入る。
松林が途切れた所で突然目の前に、雪山が現れた。と思ったのは雪ではなく白いごつごつした岩山だった。
ストックをつきながら何とか登っていったが、岩の間というか隙間を、足のかかる場所を見つけながら登るので滑りそうで、転んで骨折でもしたら笑いものになるだろうと、慎重にゆっくり登った。
最近平衡感覚が鈍くなってきているので、もうこんな優しい所も先ず恐怖が先にたつ。
加齢とは哀しいかなである。
それでも先はどうなっているのか、上のどの辺りまでこの白い岩山が続くのか、好奇心と一緒にはじめて来たどんづるぼうが面白かった。
途中で気がついたのだが、降りるほうが難しくて怖い思いをするだろうと言うことだった。
登山に慣れている人にとっては、子供の遊び場のような白い岩山だろうが、平坦な道歩きの私には、怖くて、面白くて、感動の白い岩山だった。