いつの頃だったか北浜の五感でお茶をしたことがありました。外形はもとより内装にも歴史を感じさせてくれる空間でした。それ以来北浜に行くこともなく今日に至っていました。
今日は大阪歴史の道散歩という歩道の埋め込みタイルに惹かれて、お茶の目的でなく、北浜界隈をあるきました。
帰ってからこの建物の歴史について調べてみました。
新井ビル(旧報徳銀行大阪支店)
1922年(大正11年)
設計:河合浩蔵(皇居二重橋、奈良ホテルなどの設計で有名)
1927年(昭和2年)・金融恐慌で報徳銀行倒産
1932年(昭和7年)・現オーナー新井真一氏の先々代がビルを買い取り、先代が新井証券として利用
1997年(平成9年)・登録有形文化財に指定
2005年(平成17年)・五感北浜本館オープン
1階は石貼、2階以上はタイル貼りで、左右に入口があり、左側が五感の入口で右側が3,4階への階段室の入口となっております。戦前は、階段室の中心にエレベーターがあったそうですが、戦時中の金属供出のため撤去され残念ながら現在は吹き抜けになっています。
写真には撮らなかったのですが、周りに新しい高層ビルの建つ中に、登録有形文化財に指定されているのが、十分理解することができました。
私の北浜界隈歴史散歩は、今日半日の歩きでしたが、思いがけなく古き良き浪速の街が、今も大切にされていることに少なからず感動を覚えました。
9506