雲が奥吉野の山並みをすっかり隠してしまうこのごろの空です。雨が降っていないのですが、空を押し上げたくなるような重い感じです。
何気なく東の山並みを見ますと、変です。西吉野の山に朱色の帯のような部分が細長く山の中腹を染めています。
望遠にしてみますと、色分けしている部分がよくわかります。
夕焼けに違いないので、振り返って西の空を見ました。
太陽の位置はわからないのですが、雨雲の間からその辺りに太陽の存在することの証のような、焼けた空が覗いています。
少し北の方に歩いてみますと、空の焼けた部分が北に続いています。
灰色の雨雲の動きは早くて、夕焼けの空の面積は少なくなっていきます。
焼けた空の北の端は、これでお終いで後は今にも降ってきそうな黒い雲が上から下りてきます。
この3枚の画像から染まっていた空から、最初に見た朱色の帯のように夕焼けが最後の光を西西吉野の山に落としていたようです。
いつも家から見える山や空の興味を持つのですが、このように帯のような部分夕焼けを見たのは初めてでした。
私のいるこの家の辺りにない太陽の光が、西吉野の山の斜面に暫くは残っていたのでしょう。