カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

大仏池の畔 晩秋

2014年11月10日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

一番早く紅葉した南京櫨には、もう黒い実がなって、それが弾けて種というか本当の実が、今鈴なりになってきています。

木の実は和蝋燭の材料として今も使われているということを聞きました。鳥が啄んで行って公園のあちこちに種を落とすので、思わぬところで細い木が伸びているのを見かけることがあります。

冬になって赤い葉がすっかり落ちてしまって、黒い殻も弾けて落ちてしまいますと、木の枝先には白い花のように見える種だけが目につきます。

南京櫨は夏、緑の葉陰を作り、秋の紅葉、冬の白い実と4つの楽しみを見せてくれます。好きな樹木です。

 

  

大仏池の手前の歩道を通って、目的地の正倉院へ向かいます。正倉院展でなく、それらの宝物を収納している宝庫が修復中だったのですが、今年はそれが完成して外からですが見ることができるようになったので、前々から行ってみたく思っていました。

文化会館での県展を鑑賞した後、いい機会になって正倉院へ行くことができました。

 

 

その道筋は素晴らしい散策道で大仏池には、秋をいっぱいに映しこんでいるし、大仏殿の鴟尾が金色に輝いて水面が画布になったようです。

 

  

大仏池を回ると丁度大仏殿の後ろに来ました。

銀杏の黄と緑の葉 楓の紅葉、南京櫨の更に進んだ赤い色が、大仏殿の大屋根の額縁の役目を果たしているようで、甍の並びの銀色が木々の色と相まって実に美しいと何枚もカメラに納めました。

 

 

池に遊ぶ水鳥が跡白波を残しながら、泳いでいます。

ゆっくりとした穏やかな時がここには流れています。

こんな奈良が大好きです。  5335

コメント (4)
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