国道42号から脇に逸れて、お醤油で有名な湯浅町に立ち寄りました。
静かな街並みですが観光バスが入って、醤油を求めてきたのか手に白い袋を持った人と出会ったり、町の辻で水彩画を描いているグループも見かけました。 板塀の続く町の通りです。
板塀に見とれて歩いていますと、その塀の前に何か黒く光るものが積まれています。
近づきますとそれは、お醤油の空き瓶を沢山積み重ねたケースのようなの棚です。このような空き瓶の積み方を見たのは初めてです。
醤油発祥地として、かつては92軒もの醤油屋が立ち並んだ
この辺り一帯は重要伝統的建造物群保存地区として
国の指定を受けている地域です。
角長本店は170年もの歴史を秘めた天保十二年からの蔵、
吉野杉の木桶、湯浅たまりと言われる伝統的な製造方法
など老舗としての歴史と伝統を守り続けています。(角長さんのブログより拝借しました。)
角長職人蔵は、慶応2年に建った80平方米の仕込蔵であり、道具類は全て醤油製造に使用された器具であります。
その一つ一つに古人の汗と苦労が染み込んで、タイムトンネルを通して約100年前の醤油蔵に誘ってくれますくれます。
この歴史的な街並みの通りに惹かれたのは、道路に面した家屋の連子格子に上のような飾りというか、この建物では医院であったことが分かる医者の道具がガラスケースに収まっている面白さです。
町歩きをしながら各家の連子格子に飾り付けられている、様々な道具を集めてみました。そんな面白さがこの町筋を歩く楽しみにもなりました。
連子格子の飾りつけは、このような形で丁度目線の高さにあります。実に興味深く見ることができます。
板塀と連子格子のある歴史的な町並みを散策して、もちろん好みのお醤油を購入してこの町を後にしました。
有田川のほとりに来て、やっと昼食にありつけました。もう2時を回っていましたが、朝食のバイキングで満腹だったのでそんなにおなかがすいたと思わなかったこともありますが、大好きな海を見て、湯浅の古い町並みを歩いてきたことが、空腹さえ忘れさせてくれたようないいドライブ旅行でした。(完) 3704