新しい年の1月余りが過ぎました。今年ほどこのひと月が長く感じたことはありません。気温の低い日は続いて、奥吉野の山々がなかなか見えない、朝を迎えますと、日差しがあれば、障子越しに部屋がパッと明るくなります。と同時に私の気持ちも晴れやかになって来ます。
今日の節分も真冬の寒さの続きのような日になりました。午前中に友達から電話があって「弁天さんの豆巻きに、森昌子が来るんやって、行ってみない」そんなお誘いがありましたが、「こんなに寒いから、やめとくわ」愛想のないお返事をしてしまいました。
10日くらい前に、節分の恵方巻のお寿司の予約注文の電話がありました。柿の葉寿司の「たなか」さんからです。
お嫁さんがいたころからずっと、節分には予約していましたので注文しておきました。
大きい口を開けて海苔を噛み切ることができなくなりましたので、私の分は普通に切っておいてもらうように頼んでおきました。
恵方(今年は・西南西)を向いてお寿司丸齧りの習慣はいつごろできたのでしょう。子供の頃はしなかったし、やっぱり商法に載せられたのかなぁなんて思いながらも、毎年していることはやはり今年もしましょうと、今日のお夕飯は楽です。
たなかさんへお寿司を受け取りに行った時、豆も売っていたので、豆まき用と年の数用にと2袋買ってきて、神棚にお供えしておきました。
もう何年か前から私の分の豆は、取り置いてくれたのを、「酢」に漬けておいて「酢豆」にしておやつ代わりに食べています。
酢の物が好きですので、柔らかくなったのをそれでもよく噛んでいただいています。数え年の数よりさらに1個多く食べますので、そのままだったら、もうお手上げですが、酢豆にしますと何日もかかりますが一つも残したことがなく、来年も生きられるなんて勝手に思っています。
いくら寒くても、明日はもう立春です。
春の足音が辛夷の花芽にもやってきています。