根来寺の奥の院への参道の入口に、とても可愛い六地蔵様が並んでいます。
六体のお地蔵様の二体の傍に 、黄色い紅葉が優し気に差し掛かっている様です。
右の道は大師堂、大塔、大伝法堂に続く参道です。
左は奥の院への参道です。
上の可愛いお地蔵さまは、すぐきわにいらっしゃいます。
今までは感動の美しい光景を目にした時、万葉人はどのように詠んでいるのか、紐解いて写真に添えることがよくありました。
今回は、近代(明治)以降の歌で紅葉にまつわるものを調べて見ました。
青空に いかよふ山の中つへに 緋の雲たてり千重のもみぢ葉
【作者】伊藤左千夫(いとう さちお)
入りつ日は つひに染めつつ一めんに 谷の紅葉に燃え付きにけり
【作者】中村憲吉(なかむら けんきち)
うつそみは 常なけれども山川に 映ゆる紅葉をうれしみにけり
【作者】斎藤茂吉(さいとう もきち)
嬉しくも ひとりおくれて見つるかな 夕日に匂ふ山のもみぢ葉
【作者】樋口一葉
くれなゐの 濃染のもみぢ遠くより 見つつ来りていま近づきぬ
【作者】斎藤茂吉
滝つぼの 岩間たひろみ青淀に もみぢ葉ちりてうづまき流る
【作者】伊藤左千夫
勝手に写真に添えた短歌ですが、これらの歌人の感動は、この季節に燃えるような紅葉への感動を
心のうちからほとばしるような歌に詠んでいらっしゃることを学びました。