平成11年に農林水産省により「日本の棚田百選」に選定された「下赤阪の棚田」は、
楠木正成が築城したとされる赤阪城の付近に位置しています。
この位置から、これから登る下赤阪の棚田をしばらく眺めました。
見上げた棚田は、秋晴れの空の中に、まるで稲穂の水平線のように綺麗です。
整然とした棚田は、美しいカーブを見せてくれます。
それぞれの田の畦がほとんどか、綺麗に刈り取っていますので、
棚田を縁どる彼岸花は全くありません。
でも棚田に育った稲の陰が、だんだんになって、素朴な美しさを見ることができます。
飾らない、棚田そのままの姿を見たような気がしました。
田の畦道を歩くことなく、1番上の全てを見下ろせる野道を、散策しました。
秋晴れと、秋風の中、ゆったりとした歩みは、命の洗濯をしているような日でした。