昨日の風雨の後のお寺には花吹雪の跡を留めています。
昨年は花冷えのする仏生会でしたが、今年は花曇りながら、気温の高い「花まつり」の日となりました。
初めて仏生会に飛鳥寺にお参りしたのは、平成8年だったと思います。
それから、できるだけこの日には飛鳥寺にお詣りして、誕生仏のお釈迦様に甘茶でご縁を頂くようにしていました。
年によっては、別のお寺で誕生仏にお会いして、甘茶でお祝いをさせていただくこともありました。
甘茶って本当にホンワカ甘いお茶で、今年もお寺で頂けるご縁に感謝しつつおよばれしました。
日本最古の仏様の釈迦如来像は、この日にだけ本堂の扉が解放されて、法要の場でお姿を拝観できます。
平素は本堂の扉は閉ざされて、本堂横の入口から本堂にお詣りして、間近に拝観できます。
そして嬉しいことには「撮影が自由」のお寺なのです。
このご本尊を「飛鳥大仏」さまのお顔を見つめていますと、自然に心が安らいできます。
毎年はこの椅子席の末席に座らせて頂いて、講話や講演を聴かせて頂くのですが、今日は夕方来客があるので、
お詣りした後後ろ髪引かれる思いで、お寺を辞すことにしました。
どうかまた来年も、花会式にこのお庭に立つことができますようにと、心の中で祈りながら、池に浮かぶ花筏をしばらく眺めていました。