4月15日の予定は松阪市の波瀬植物園の水芭蕉との出会いだけでした。
ところが東吉野村杉谷あたりに差し掛かりますと、道路の少しの空き地や、道幅の広いところに、ものすごい数の駐車を見かけるようになりました。ふと山間の山襞から垣間見えたピンクの空間の美しさに、この路上駐車のの異様な数は、
「天空のしだれ桜」観桜の人々のものであることを知りました。
波瀬植物園へまず行って、帰りに駐車場に空きスペースがあったら、せっかくここまで来ているのだから
「天空のしだれ桜」を観に、山行きの車に乗せてもらっていくことにしました。
波瀬でかなり時間を取ってゆっくりした上に、昼食を少し先のお気に入りの食事処まで行ったので、思っていたより遅くなりました。
その遅くなったのが幸いして、駐車場はかなり空きスペースがあったし 「天空の庭行き」の車も待つことなしに乗ることができました。
頂上近くから遠望した枝垂れ桜の柔らかい色あいを観て、やはり来て良かったと思いました。
「天空の庭 高見の郷」の誕生についてオーナーの方がパンフレットに書いてありましたので、1部抜粋して掲載します。
私の家系はもともと杉や桧を育てる林業を営んでいました。しかし林業の衰退に伴い山はだんだん荒れていきました。
そんな時、花が好きで県外まで見に行く母と、山を有効活用できないかと考えていた父から『高見の郷」は誕生しました。
日本全国桜の名所は沢山ありますが、枝垂桜ばかり1000本は大変珍しいのです。
年々成長する桜を私たちと一緒に見守って頂ければ幸いです。
以上のことから、この美しい枝垂れ桜の山の誕生の経緯を知りました。
波瀬植物園の行きかえりに、年々大きくなって見応えのある桜山を眺めてきましたが、
実際山に登ったのは初めてでした。
自分の足が年々弱くなっていくにつれ、山頂の散策など次第に無理になって来るに違いないと思っています。
こんなに美しい枝垂れ桜を今年が最初で、最後に観桜できるものと決めていました。
水芭蕉のついでのように、立ち寄った「高見の郷」は山頂からの眺めは勿論、大きく育った枝垂れ桜の下での暫しの憩いの時も、
このまま時間が停まってほしいと思うほど美しい景観でした。
沢山撮った枝垂れ桜を、コラージュしてアルバムにしました。
健脚の人たちはどんどん急な木枠の階段を下りて行きます。
私には絶対できない下り方なので、気長に下りのバス乗り場の列に並びました。
待っただけ長く天空に咲く、枝垂れ桜の中にいる至福の時間を満喫しました。
4月30日が閉山とのことですが、花の咲き具合から見て、私の行った15日は最高の開花状況だったと思います。
その最高の美しさを、やはりここに残しておきたくて、1週間遅れのブログアップとなりました。