野 の 藤
山道を車で走っていますと、このような季節便りが目につくようになりました。
街中ばかりの買い物に出かける日々でしたので、緑の中の紫の花のあでやかさに、こんなに進んだ季節に驚きました。
午前は通院歯科・内科と2か所、午後は藤の寺にお詣りすることに決めて、急いで昼食を済ませました。
和歌山県橋本市菖蒲谷にある易産山 護国院 地蔵寺です。
藤の花の甘い香りが境内に満ちています。
蜜を求めて蜂が飛び回っていますし、蝶の飛び交う 長閑な光景もあります。
八重黒龍の香りは特に甘くいい香りですが、まだ十分花房を伸ばしていなかったのは残念でした。
花房がもっと伸びるのは、ゴールデンウィークくらいだろうと、思われました。
上の写真を更に上にカメラを持って行きますと、午前中は雲のあった空が、青い空になっていました。
本堂より1段下にある池の上に咲く、薄桃色の優しい色をした藤ですが、まだ十分に枝を伸ばしていません。
天平9年、東大寺建立に大きな力を尽くした、行基菩薩によって開かれたと言われています。
ご本尊地蔵菩薩立像も、行基菩薩の手によるものと伝えられ、安産子育てのお地蔵さんと呼ばれ親しまれています。
本堂横の白カピタンの、花房はそう長くないのですが、ボリュームがあり、香りは抜群で、いつまでもここにいたくなります。
口紅藤の優しい色が、池に姿を映しています。
でも私の立ち位置からは花の映り込みは見れなくて残念でした。
本堂横の九尺藤、これからまだまだ伸びることでしょう。
全体の形がとても立派です。
鐘楼の下に咲くのは、九尺藤です。かなり房を伸ばしていました。
孫夫婦はここ、子安のお地蔵さんに安産祈願に来ていますので、ご本尊に手を合わせて、安産のお礼と健やかに育ちますように、祈願してきました。