Remembrance 2006/09/06-2020/06/08  2020/07/01-

   ある日のできごと、心の呟き、よしなしごとetc

ジュール・ルナール 作『にんじん』

2015年08月08日 | 懐かしくて
メロンを食べる度に、条件反射的にジュール・ルナール 作の『にんじん』を思い出す私。

数十年ぶりに『にんじん』を読んでみようと思いました。



以前『にんじん』の話をしたとき、私は「メロンの場面」が一番記憶に残っていると言うと、友人は「ペンを耳に挟んでいる場面」が一番印象に残っていると言いました。



私が昔読んだ本の表紙の絵はこんな感じだったような気がします。

    

でも、今回図書館で借りた本の表紙はこれでした。 

     




友人の言っていた「ペンを耳に挟んでいる」にんじんは確かに登場していました(それがお父さんにキスをしてもらえない理由でした)。

表紙の挿絵のにんじんがまさにそれ。



最後の方の、母親にたてつく場面が『にんじん』においては重要な部分なのでしょう。

この場面は、私の心の奥底に潜み続けていたように思います。

良好な人間関係がないところでは、力関係がこんな形で現れるのですよね。

とても暗示的な童話です。











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