Remembrance 2006/09/06-2020/06/08  2020/07/01-

   ある日のできごと、心の呟き、よしなしごとetc

クールスポットにて(6) 

2015年08月19日 | 人生・幸せ・老い・お付き合い
「家庭画報(2015年9月号)」を読んでいたら、「どうしたら明るく前向きになれますか」という問に、帯津良一さんが次のように答えていらっしゃいました。





「人間は本来、かなしくて孤独な存在だ。こう悟ったとき、こころは盤石になる」


「人間の本性はかなしみなのだと確信するに至りました」


「我々は虚空から一人で地球にやってきて、一人で虚空へ帰る孤独な旅人です。その胸に抱くしみじみとした旅情―喜びや寂しさの錯綜した思いの根底にかなしみがある」


「不安でかなしくて寂しくて孤独だ、人間だからそれは当然なのだと認めよう。まずはそこにしっかりと足場を築く。明るく前向きな足場はグラついて脆いけれど、不安でかなしくて寂しくて孤独な足場は盤石。そう簡単には崩れません。そして、かなしみの大地に希望の種を蒔こう。やがて芽が出てときめきが訪れる。」


「大事なのは、希望が叶ってときめいたら、そこで有頂天にならず再びかなしみの大地へ戻ることです。”明るく前向き“は世を忍ぶ仮の姿。不安定さは免れない。やはり人間はその都度、本来あるべき姿、本性のかなしみに立ち戻らなければなりません。」


「かなしみに立ち戻ったらまた希望の種を蒔く。このように、かなしみ→ときめき→かなしみ→ときめき…と循環を繰り返すことが生きることであり、大いなる自己実現への道です。こころが循環していればたいていのことは我慢できますし、他人に対しても極端に激しい気持ちを抱かずにすむのではないでしょうか。大事なのは脚下。どんな状況にあっても足をしっかり据えて浮き足立たず、今日やるべきことに集中すれば明日への希望につながります。」


「お互いに、相手のかなしみを敬う。そして寄り添う」


「自分のかなしみを愛おしみ、相手のかなしみを敬う 世の中をよくする基本はこれだと思うのです。」


「ことさら理解しよう、元気づけようとする必要はない。『私も楽じゃないけど、あなたもけなげによくがんばっているなあ』とさりげなく気遣う。それで十分だと思うのです。」



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先日出会った従姉妹が「生まれるのも一人、死ぬのも一人」と言っていました。従姉妹の考え方もこれに近いのかなぁ。

「お互いに、相手のかなしみを敬う。そして寄り添う」深いかなしみの中にいる時はお互いにこうするしかないのかなと思いました。




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