孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

パレスチナ  ガザ地区の惨状 死者のおよそ7割が女性や子ども 医療体制崩壊の中での出産・流産

2024-01-20 22:11:26 | パレスチナ

(ガザ市のアル・シファ病院では、麻酔薬がなかったために、看護師が麻酔薬なしで頭の傷を縫っている間、小さな少女は痛みに泣きながら「ママ、ママ」と叫んでいた。【11月10日 ARAB NEWS】
傷の縫合ならまだしも、麻酔薬なしの帝王切開となると・・・・)

【ガザ地区での死者のおよそ7割が女性や子どもで「1時間に2人の母親が命を落としている」(国連)】
イスラエル軍の激しい攻撃が続いているパレスチナ・ガザ地区の惨状については連日多くの報道がありますが、最近の子供や女性、特に出産絡みの母親に関する報道についてまとめました。

これまでも何度も戦争が繰り返されてきたパレスチナですが、今回の戦争はその犠牲者の多くが子供・女性であるという痛ましい特徴があります。

****国連報告書「1時間に2人の母親が命落としている」****
イスラム組織ハマスの壊滅を目指すイスラエル軍は、20日も南部のハンユニスなどガザ地区の広い範囲で空爆と地上作戦を続けていて、ガザ地区の保健当局は、これまでの死者は、2万4927人に上るとしています。

国連はイスラエルが軍事作戦を続けるパレスチナのガザ地区での死者のおよそ7割が女性や子どもで「1時間に2人の母親が命を落としている」などとする報告書を発表し、早期の停戦の実現を訴えています

国連女性機関“ガザ地区の死者の約7割 女性や子ども”
国連女性機関は、19日にガザ地区の状況についての報告書を発表し、ガザ地区での死者のおよそ7割が女性や子どもだと指摘しました。さらに「ガザ地区では1時間に2人の割合で母親が死亡している」として、早期の停戦の実現を訴えています。【1月20日 NHK】
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****ガザ、子どもの死者1万人超えか 戦闘100日、攻撃続行****
イスラエル軍は地上侵攻するパレスチナ自治区ガザ各地で13日も激しい攻撃を続けた。昨年10月7日の戦闘開始から今月14日で100日目。ガザ保健当局によるとガザ側死者は2万3708人。国際非政府組織(NGO)「セーブ・ザ・チルドレン」は、うち1万人以上が子どもだと指摘した。

イスラエル首相府は12日、ガザで拘束されている人質に必要な薬を届ける計画を仲介役のカタールに働きかけていると発表。見返りとしてガザへの医薬品搬入を増やす方針を提示しており「数日以内に届けられる」との見通しを示した。

セーブ・ザ・チルドレンは11日の声明で、ガザで暮らす子どもは110万人で、これまでに約1%に当たる1万人以上が死亡したと説明。1日平均100人の子どもが犠牲になっているとして、即時停戦を訴えた。

中東メディアによると、北部ガザ市や南部ラファなどで12〜13日、イスラエル軍の攻撃を受けて子どもを含む30人以上が死亡した。ガザ当局は中部デールバラハのアルアクサ殉教者病院の燃料が枯渇したと発表した。【1月13日 共同】
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上記記事にある医薬品搬入については、カタール政府は16日、パレスチナ自治区ガザの民間人に支援物資を届ける見返りに、イスラム組織ハマスが拘束する人質に必要な医薬品を届けることでイスラエルとハマスが合意したと発表しています。

しかし、“ヨルダン政府は、ハンユニス市内に設けている同国の野戦病院がイスラエル軍に攻撃され、甚大な被害を受けたと発表した。ヨルダンは「目に余るほどの国際法の無視だ」とし、イスラエルに非があると批判した。”【1月18日 時事】という状況ですから、多少の医薬品が搬入されても被害は拡大する一方で、最低限の治療もできない現状です。

【下肢の切断手術を受けた子どもは1000人を超える 負傷者の4分の1近くは子ども】
死は免れても四肢切断という過酷な運命に見舞われる子供たちも。この先死ぬより辛い日々が待ち受けているかも。

****ガザで四肢切断の子ども1000人、不十分な医療で苦痛と喪失感****
2023年10月にガザ地区ジャバリアの自宅が爆発に巻き込まれたとき、ノアさん(11)の左脚はほぼ完全に引きちぎられてしまった。そして今、骨に4本のネジで止めた重い金属棒で固定された右足も、切断手術が必要になるかもしれない。

病院のベッドに横たわるノアさんは、不格好な固定具を見つめながら「とても悲しい……もう一方の脚も切断しなければならないのではないか」と話す。「走ったり遊んだりして、とても幸せに過ごしていたのに、脚を失ったことで惨めな一生になってしまい、悲しい。義肢をつけられればいいのだが」

(中略)爆弾やミサイルが人口密度の高い高層住宅地区を破壊し、爆風やがれきによりけがをした子どもらが、手足の切断手術を受けるケースが増えている。

イスラエル当局は以前から民間人への危害を最小限に留めるよう努力していると発言している。同国軍広報部は、ハマスが「テロ攻撃を目的として民間施設を流用する」戦略をとっているという主張を繰り返しているが、四肢切断に至った子どもらについては特に言及していない。

医師や支援関係者の話では、ガザ地区の医療体制は崩壊しており、まだ成長過程にあるのに切断されてしまった子どもたちの骨に配慮した複雑なフォローアップ治療を行える状態にはない。世界保健機構(WHO)によれば、殺害や拘束、強制退去により、実働中の医療従事者は紛争前の30%しかいないという。

国連児童基金(UNICEF)によれば、下肢の切断手術を受けた子どもは1000人を超え、複数回、あるいは左右両方という例もある。ガザの医療当局は、今回の紛争における負傷者の4分の1近くは子どもだと話している。

劣悪な衛生状態と医薬品の不足により、以前に負ったけがでも細菌感染に伴う切断手術が必要となり、手足を失う結果となる例もあると医師らは話している。(中略)

ガザ地区で義肢を扱う主要拠点となっているのは、カタールの出資でガザ市に建設されたハマド病院だが、現地の医療当局によれば、イスラエルの攻撃を受け、数週間前に閉鎖されてしまった。イスラエル軍広報部にハマド病院についてコメントを求めたが、今のところ回答はない。(後略)【1月9日 ロイター】
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【戦闘開始以降、ガザ地区では約2万人の子どもが必要な医療サポートもないまま「地獄の中で出産されている」】
こうした状況でも子供は生まれてきます。しかし出産をサポートする医療体制がありません。

****「10分に1人、地獄で出生」ガザ、戦争下で2万人の赤ちゃん****
「恐ろしい戦争の中で、10分に1人の割合で赤ちゃんが生まれている」。国連児童基金(ユニセフ)は19日、イスラエルとイスラム組織ハマスによる戦闘が始まった10月上旬以降、パレスチナ自治区ガザ地区では約2万人の子どもが生まれたと明らかにした。今月ガザの産科医療の現場を訪れたイングラム報道官は「地獄の中で出産されている」と述べ、即時の人道的停戦を訴えた。

この日のオンライン記者会見でイングラム氏は「ただでさえ不安定な(ガザの)新生児と妊産婦の死亡率は、医療制度の崩壊とともに悪化している」と指摘。現地で会った複数の妊産婦や医療従事者たちの実例を紹介した。

妊娠中に自宅が攻撃を受け、不全流産したまま処置を受けられていないというパレスチナ人女性は「赤ちゃんがこの悪夢の中に生まれてこないのが一番だ」と語ったという。また、8週間で死亡した妊婦6人の帝王切開に立ち会ったという看護師は「爆撃による大気の悪化により、流産が増えている」と報告したという。

またイングラム氏によると、妊娠中や出産直後の多くの女性が滞在するガザの避難所は衛生状況が悪い「非人道的」な環境にあり、2歳未満の子ども13万5000人が深刻な栄養失調の危機にさらされている。「人類は、この常軌を逸した『日常』をこれ以上続けてはならない。母親と新生児には人道的停戦が必要だ」と訴えた。【1月20日 毎日】
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麻酔も十分にないまま帝王切開も

****戦乱のガザで毎日180人の赤ちゃんが生まれている 何度も避難し、麻酔が不足する中で帝王切開に挑んだ記録****
イスラエル軍が侵攻を続けるパレスチナ自治区ガザでは、死者が2万3千人を超える一方、毎日180人前後の新生児が誕生している。

軍とイスラム組織ハマスとの戦闘が始まった昨年10月時点で約5万人の女性が妊娠していた。共同通信ガザ通信員ハッサン・エスドゥーディーのいとこ、シューク・ハラーラ(24)もその一人。

ガザ北部ガザ市から3回の避難を余儀なくされ、南部ハンユニスの病院で昨年11月に双子を出産した。麻酔が十分手に入らず、激痛に耐えた帝王切開手術。エスドゥーディーが報告する。

 ▽妊婦、徒歩で2時間避難
(中略)
10月7日にイスラエル軍の空爆が始まると、シュークは夫マムドゥーフ(26)らと共にガザ北部ガザ市の自宅から市内のシファ病院に避難した。だが、シファ病院も軍の攻撃対象となり、1週間後に中部ヌセイラト難民キャンプの友人宅へ向かった。

大きなおなかを抱えて2時間以上、空爆で建物や道路が破壊された街を歩く。避難する市民は多く、長蛇の行列だ。負傷者は手押し車や担架で運ばれる。イスラエル建国に伴い多数のパレスチナ人が避難を余儀なくされた1948年の「ナクバ(大災厄)」の再来だった。

友人宅に空きベッドはなく、床に毛布を敷いて横たわった。食料も十分にはなくなり、ツナ缶が主食で、野菜を食べることもなくなった。「赤ちゃんがおなかを蹴るたびに、まだ生きていると安心した」とシュークは言う。「けれど、もっと栄養をちょうだいと訴えているようにも感じた」。

安心したのもつかの間、今度はヌセイラト難民キャンプにも空爆が始まり、3日後に再度避難、10月17日にハンユニスのナセル病院に到着した。

負傷者や避難者があふれる廊下、その廊下で麻酔なしに手術する外科医…。シュークらが目にしたのはガザの病院の現実だった。

 ▽砲撃から赤ちゃんを守る
廊下の片隅に居場所を確保してから数日後、医師が告げた。「帝王切開をするが、麻酔薬が十分にない」。マムドゥーフは南部ラファまで必死に探しに行き、別の病院で購入した。それでも不十分で、シュークは激痛の手術に挑んだ。(中略)

出産後、その日のうちに病院を後にした。人が密集する病院では、感染症などが不安だったためだ。向かう先は中部デールバラハの友人宅。道のりは30キロもあり、一部は車で移動ができたが、3時間は歩かざるを得なかった。

だが、デールバラハも安全な場所ではない。近くの住宅が砲撃され、破片が室内に飛んできたこともある。窓ガラスが割れ、壁の一部が崩れる。ほこりだらけになる室内。「2人を同時に瞬時に抱くことはできず、覆いかぶさるのに精いっぱいだった」とシュークは強調した。

「もう一つ問題があった」と今度は笑顔を見せた。「出産で頭がいっぱいでベビー服も粉ミルクも何も用意できていなかった」。出産後、マムドゥーフは慌てて買い出しに行くが、商店では戦闘前の3〜4倍の値段に跳ね上がっていた。国連の支援物資も不十分で、子ども用品は常に不足する。出産後、安堵の息をつく間もなく、子育てに追われ、食料や衣服など子育て用品の調達に奔走する日々が始まった。

国連児童基金(ユニセフ)によると、日々生まれる180人前後の新生児の中には、病院ではなく、避難先の住宅や路上で生まれた子どももいる。出産後の母子が学校などの避難所で生活するケースも多い。十分な食料や水、衛生用品がないのが現実だ。

母乳で子育てをしている女性は10万人程度とみられ、栄養不足の懸念が深まる。2歳未満児の9割が栄養不足状態だとの報告もある。

ユニセフのテス・イングラム報道官は「十分な栄養を摂取できなければ、感染症にかかりやすくなるほか、知能や身体の発達の遅れにつながる」と指摘する。ユニセフは人道支援物資として水や食料、粉ミルク、衛生用品のほか、妊娠中の女性や母乳で育てる母親向けの栄養サプリメントもガザに送る。予防接種のためのワクチン搬入も開始したが、数は足りない。

国連安全保障理事会は12月下旬、ガザへの人道支援の強化を訴える決議案を採択したが、現実の品不足は変わらない。私自身、食事は1日1回、ひよこ豆やチーズ、パンなどを食べるのがやっとだ。イスラエル軍の攻撃が強化されたハンユニスからラファの親戚宅に避難したが、約40人が同居、私は1部屋に7人で眠る状況が続く。

ナセル病院で会ったとき、シュークが「戦争の間に産んで申し訳ないと思う」とつぶやくように何度も語ったのを思い出す。そして、小さな2人を見つめ、付け加えた。
「パレスチナの現状を変え、人々の命を救うような人になってほしい」【1月20日 47NEWS】
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****麻酔なしで帝王切開し、流産が急増。ガザの妊婦たちが直面している危機的状況****
イスラエル軍による攻撃が100日以上続いているパレスチナ・ガザ地区では、妊婦や新生児たちが、過酷な状況での出産を余儀なくされ、命の危機にさらされている。

人道支援団体によると、多くの人であふれている避難所やテントで出産しなければいけない妊婦がいるほか、病院の保育器を利用できない未熟児が死亡し、食糧不足で新生児が栄養失調に陥っている。

改善されない支援状況
国連安全保障理事会は2023年12月にガザ地区への人道支援を拡大する決議案を採択したものの、状況は改善されていないという。

ハフポストUS版が入手した米政府内部文書によると、イスラエルはガザ北部などへの支援物資搬入を禁じており、人道支援専門家は「状況は悪化している」と指摘している。

バイデン政権やオバマ政権で人道問題に携わった米NGO・難民国際協会のジェレミー・コニンダイク代表は「(人道支援は)わずかな改善があったにせよ……現時点で必要とされる規模にはほど遠い。たとえ改善があったとしても、わずかで脆弱であり、イスラエル軍の軍事行動や政治決定によって、台無しにされる可能性もある」と述べている。

出産に耐えられるのだろうか――妊婦が直面する命の危機
女性や女の子たちを中心とした支援活動行うNGO・CAREによると、ガザでは、女性たちが必要不可欠な生殖医療や産科医療を受けられずにいる。

イスラエルの指示によりガザでは多くの人々が南部に避難したが、CAREのヌール・ベイドゥン氏は、「現在、南部の都市ラファでは妊娠中の患者を1日30〜40人収容できる病院は1つしか運営されていない」とハフポストUS版に語った。

ベイドゥン氏によると、この病院では毎日約300〜400人の妊婦や産後の女性、新生児が診察を受けている。しかし手術室が1つしかなく、以前は1日2〜3件だった帝王切開の件数は1日20件近くになっているという。

イスラエルによる攻撃で、ガザにある病院のうち半数以上が閉鎖されたと見られている。

CAREは国連人道問題調整事務所のデータをもとに、現在パレスチナ自治区には妊娠している女性が約5万5000人と推定。帝王切開を受けなければならない人の多くが麻酔も衛生的な医療器具もない状態で手術を受けなければならない可能性が高く、傷口の感染症につながることも少なくない、と警鐘を鳴らしている。

CARE中東・北アフリカ地域副代表代行のヒバ・ティビ氏は「陣痛中に女性をサポートする医師、助産師、看護師はいません。女性が出産する際には、鎮痛剤も麻酔も衛生資材もありません」と声明で訴えた。

「出産に耐えられるのだろうか。子どもは助かるのだろうか。他の子どもたちはどうなるのだろうか。これらの問いは、ガザの妊婦や若い母親たちが、この100日間、終わりの見えない現実的な危険に直面していることを示しています」

CAREはガザ市のアル・シファ病院の経営者からの情報として、新生児医療と産科医療不足のために、ガザでは流産が300%増加したと報告している。

さらに、生理用品不足で、女性たちは生理中に非衛生的な布や衣類を使用しなければならず、感染症が増加している。

ベイドゥン氏によると、CAREは生理用品や衛生用品、爪切り、ヘアブラシなどの生活必需品を入れた「尊厳キット」を3500個準備しているものの、エジプトの国境を越えてガザで配布できるかどうかは不明だという。

アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官は1月17日、スイスで開催中のダボス会議で、ガザの状況について「胸をえぐられるようだ」と述べた。

しかし、アメリカの政府高官がハフポストUS版に提供した国務省の文書によれば、イスラエルによって大規模に破壊されたガザ北部の状況は1月16日の時点でも改善されておらず、イスラエル軍が30万人のパレスチナ人が暮らす北部地域への燃料や医薬品などの物資搬入を拒否しているという。

ハフポストUS版はアメリカのイスラエル大使館に、この文書に対するコメントを求めたものの、現時点での回答はない。【1月19日 HUFFPOST】
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【イスラエル大統領「ガザ地区での悲劇から目を背けているわけではない」としながらも、「まともなイスラエル人は今の状態で和平合意について考えることはできない」】
こうした状況を聞けば、イスラエル支持のアメリカ・バイデン政権ですら「もう十分だろう」ということにもなりますが、イスラエル側はあくまでも戦闘継続の姿勢を崩していません。

****イスラエル大統領、ハマスとの戦闘めぐり「今の状態で和平合意考えることはできない」と強調****
イスラエルのヘルツォグ大統領はイスラム組織ハマスとの戦闘をめぐり、「今の状態で和平合意について考えることはできない」と強調しました。

ヘルツォグ大統領は18日、スイスで行われている世界経済フォーラムの年次総会、 いわゆる「ダボス会議」に参加しました。その中で、「ガザ地区での悲劇から目を背けているわけではない」としながらも、「まともなイスラエル人は今の状態で和平合意について考えることはできない」と述べ、ハマスのせん滅に向けた攻撃を続ける考えを強調しました。

こうした中、イギリスのフィナンシャル・タイムズは、18日、アラブ諸国が数週間以内に、ガザ地区での停戦と人質の解放を含む計画を発表する予定だと報じました。

計画には、西側諸国によるパレスチナの国家承認や国連への加盟のほか、イスラエルとサウジアラビアの国交正常化の交渉も含まれるということで、アラブ諸国の高官の話として「中東での紛争の拡大を防ぐためのものだ」と伝えています。

ただ、イスラエルのネタニヤフ首相は、パレスチナ国家の樹立を拒否する考えを改めて示していて、アラブ諸国による計画が進展するかは不透明な情勢です。【1月19日 日テレNEWS】
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「ガザ地区での悲劇から目を背けているわけではない」とは言いつつも、イスラエル国内でこの種の報道がどれだけなされているのか、イスラエル国民がガザの悲劇をどこまで認識しているのかは疑問です。

イスラエルに限らず、多くの国でメディアは自国民が受け入れやすいニュースに偏ります。ガザの惨状は国民が見たくない現実でしょう。被害者はイスラエルであり、テロリスト・ハマスを除くために戦っているだけだと信じたいのでしょう。

パレスチナ国家を拒否するネタニヤフ首相の対応などについては、また別機会に。


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