2日よりアメリカを観光旅行しています。今日は、アーチーズ国立公園内でミニトレッキングした後、ジョン・フォード監督、ジョン・ウェイン主演の往年の名作“駅馬車”をはじめ、多くの映画が撮影されているモニュメント・バレーにやってきました。
大型4輪駆動車で砂漠内の主な見所を回り、“駅馬車”撮影ゆかりのロッジに宿泊しています。
部屋のベランダからは、映画・TVなどでよくみかけるモニュメント・バレーのあの光景が一望できる素晴らしいロケーションです。
なお、この一帯はアメリカ先住民ナバホ族の居留地でもあります。
ロッジの従業員の殆どもナバホ族です。
移動の時間中に案内人より、アメリカ先住民、いわゆるインディアンとアメリカ政府の間の悲劇的な歴史、失敗を続けるアメリカ政府の対策、アメリカ先住民が抱える問題などについて、いろいろ教えてもらいました。
また機会を改めて、アメリカの歴史の汚点とも言えるこの問題も取り上げてみたいと思っています。
【世論調査の結果は「チャベス優位」から「接戦」までさまざ】
ざっと昨日・今日の記事をみわたしたなかで気になったのは、ベネズエラ大統領選挙の行方です。
大体、ここ数ヶ月のこの件に関する報道は、野党候補が善戦している、ただ、石油収入をもとにしたバラマキ政策でチャベス大統領の貧困層での人気は依然高く、チャベス大統領を負かすのは困難・・・というトーンです。
選挙直前の現在も、そうした点はかわりありませんが、野党候補の追い上げも激しく、逆転の可能性が全くない訳でもない状況に至っているようです。
“国内に数社あるとされる主要調査機関の大半は、チャベス大統領優位を示しているが(野党)カプリレス氏も精力的な選挙戦によりじりじりと追い上げている。2つの調査では、カプリレス氏が若干優位に立っているとの結果が出た”【10月2日 ロイター】
****ベネズエラ大統領選:野党候補、チャベス氏を猛追*****
南米ベネズエラで7日、大統領選挙の投開票が行われる。中南米の反米左派政権のリーダー的存在であるチャベス大統領(58)が4選を目指すが、「変革」を訴える野党の統一候補エンリケ・カプリレス前ミランダ州知事(40)が選挙戦終盤で猛追。世論調査の結果は「チャベス優位」から「接戦」までさまざまで、両陣営ともに「大差で勝利する」と主張している。
選挙戦は支持者間の抗争で死傷者が出るほど過熱。結果次第で暴動が起きる恐れも指摘される。
チャベス氏は14年にわたり権力の座を維持し、今回当選すれば、20年間の長期政権となる。「21世紀の社会主義」建設をスローガンに、豊富な石油収入を投入した住宅建設や医療・教育の無償化などを推進。国家支出の4割を充てた手厚い社会保障政策は「ばらまき」とも言われる。貧困者向け無料集合住宅はこの1年半で約12万世帯分を建設。公共建設投資もあり12年上半期の経済成長率は5.6%と好調だ。政府統計では、99年に29.3%だった貧困率は11年に21.2%に低下した。
チャベス氏への支持は貧困層を中心に手堅い。しかし、がん治療という大きな健康不安に直面。内政では、世界最悪レベルの治安や18%に達したインフレ率、政府機関に対する汚職批判などの懸念材料も抱える。外交でも、イランやシリアなど人権弾圧や核疑惑で国際社会から批判を浴びる国と関係を強化したとの指摘がある。
一方、カプリレス氏は全国300都市を行脚して、治安の改善や国際協調主義の強化を訴え、富裕層・中産階級や若者を中心に支持を増やしてきた。現政権の人気の源泉である貧困対策は維持し、企業国有化や物価統制などに歯止めを掛け「良心的な資本主義」を目指すと主張する。外交では特定の国との「偏った関係」を是正、40カ国への石油・経済支援を廃止し国内投資に振り向ける方針だ。
選挙運動最終日の4日は、首都カラカスの大通りにバスがずらりと並んだ。チャベス派集会に支持者が全国各地から上京したのだ。国営ベネズエラ石油会社社員ら公務員も動員されている。街路は人であふれ、移動すらままならないほどだ。会場には開始数時間前から支持者が集まった。【10月5日 毎日】
*****************
選挙の行方を気にしているのは、ベネズエラ国民だけではありません。
チャベス政権は豊富な石油収益をもとに、南米各国に多額の援助・安価な石油供給を行っています。
野党カプリレス氏は、国内対策に向けられるべき資金がチャベス大統領の一存で無駄に海外に流失していることを批判しており、もし政権交代となればこうした支援・援助は根本から見直されることになります。
従って、ベネズエラの安価な石油に頼るキューバなどにとっては非常に大きな問題です。
他の支援を受ける中南米諸国首脳からは、チャベス大統領に対するエール・賛辞が送られています。
どちらが勝つにせよ、接戦となれば選挙後の混乱も予想されます。
また、以前のブログでも取り上げたように、チャベス大統領が勝利しても、健康状態悪化で政治の空白・混乱が起きることも考えられます。
大型4輪駆動車で砂漠内の主な見所を回り、“駅馬車”撮影ゆかりのロッジに宿泊しています。
部屋のベランダからは、映画・TVなどでよくみかけるモニュメント・バレーのあの光景が一望できる素晴らしいロケーションです。
なお、この一帯はアメリカ先住民ナバホ族の居留地でもあります。
ロッジの従業員の殆どもナバホ族です。
移動の時間中に案内人より、アメリカ先住民、いわゆるインディアンとアメリカ政府の間の悲劇的な歴史、失敗を続けるアメリカ政府の対策、アメリカ先住民が抱える問題などについて、いろいろ教えてもらいました。
また機会を改めて、アメリカの歴史の汚点とも言えるこの問題も取り上げてみたいと思っています。
【世論調査の結果は「チャベス優位」から「接戦」までさまざ】
ざっと昨日・今日の記事をみわたしたなかで気になったのは、ベネズエラ大統領選挙の行方です。
大体、ここ数ヶ月のこの件に関する報道は、野党候補が善戦している、ただ、石油収入をもとにしたバラマキ政策でチャベス大統領の貧困層での人気は依然高く、チャベス大統領を負かすのは困難・・・というトーンです。
選挙直前の現在も、そうした点はかわりありませんが、野党候補の追い上げも激しく、逆転の可能性が全くない訳でもない状況に至っているようです。
“国内に数社あるとされる主要調査機関の大半は、チャベス大統領優位を示しているが(野党)カプリレス氏も精力的な選挙戦によりじりじりと追い上げている。2つの調査では、カプリレス氏が若干優位に立っているとの結果が出た”【10月2日 ロイター】
****ベネズエラ大統領選:野党候補、チャベス氏を猛追*****
南米ベネズエラで7日、大統領選挙の投開票が行われる。中南米の反米左派政権のリーダー的存在であるチャベス大統領(58)が4選を目指すが、「変革」を訴える野党の統一候補エンリケ・カプリレス前ミランダ州知事(40)が選挙戦終盤で猛追。世論調査の結果は「チャベス優位」から「接戦」までさまざまで、両陣営ともに「大差で勝利する」と主張している。
選挙戦は支持者間の抗争で死傷者が出るほど過熱。結果次第で暴動が起きる恐れも指摘される。
チャベス氏は14年にわたり権力の座を維持し、今回当選すれば、20年間の長期政権となる。「21世紀の社会主義」建設をスローガンに、豊富な石油収入を投入した住宅建設や医療・教育の無償化などを推進。国家支出の4割を充てた手厚い社会保障政策は「ばらまき」とも言われる。貧困者向け無料集合住宅はこの1年半で約12万世帯分を建設。公共建設投資もあり12年上半期の経済成長率は5.6%と好調だ。政府統計では、99年に29.3%だった貧困率は11年に21.2%に低下した。
チャベス氏への支持は貧困層を中心に手堅い。しかし、がん治療という大きな健康不安に直面。内政では、世界最悪レベルの治安や18%に達したインフレ率、政府機関に対する汚職批判などの懸念材料も抱える。外交でも、イランやシリアなど人権弾圧や核疑惑で国際社会から批判を浴びる国と関係を強化したとの指摘がある。
一方、カプリレス氏は全国300都市を行脚して、治安の改善や国際協調主義の強化を訴え、富裕層・中産階級や若者を中心に支持を増やしてきた。現政権の人気の源泉である貧困対策は維持し、企業国有化や物価統制などに歯止めを掛け「良心的な資本主義」を目指すと主張する。外交では特定の国との「偏った関係」を是正、40カ国への石油・経済支援を廃止し国内投資に振り向ける方針だ。
選挙運動最終日の4日は、首都カラカスの大通りにバスがずらりと並んだ。チャベス派集会に支持者が全国各地から上京したのだ。国営ベネズエラ石油会社社員ら公務員も動員されている。街路は人であふれ、移動すらままならないほどだ。会場には開始数時間前から支持者が集まった。【10月5日 毎日】
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選挙の行方を気にしているのは、ベネズエラ国民だけではありません。
チャベス政権は豊富な石油収益をもとに、南米各国に多額の援助・安価な石油供給を行っています。
野党カプリレス氏は、国内対策に向けられるべき資金がチャベス大統領の一存で無駄に海外に流失していることを批判しており、もし政権交代となればこうした支援・援助は根本から見直されることになります。
従って、ベネズエラの安価な石油に頼るキューバなどにとっては非常に大きな問題です。
他の支援を受ける中南米諸国首脳からは、チャベス大統領に対するエール・賛辞が送られています。
どちらが勝つにせよ、接戦となれば選挙後の混乱も予想されます。
また、以前のブログでも取り上げたように、チャベス大統領が勝利しても、健康状態悪化で政治の空白・混乱が起きることも考えられます。
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